国鉄新性能電車

143系・145系・147系

 このページでは国鉄新性能事業用車として,クモニ143クモユニ143クモル145クル144クモヤ145クモユニ147についてまとめます。

交流用のクモヤ443系クモヤ495系については別ページに分割しました。また,旧型国電に分類される救援車クモエ21クエ28,牽引車クモヤ22クモヤ90クモヤ91クモヤ441,配給車クモル23については旧国・事業用車のページに,クモユニ74クモニ83については郵便・荷物車のページにまとめました。なお,サハシ153を改造した教習車クヤ165については165系に入れてあります。それぞれリンク先をご覧ください。

■ 143系 (新製車)
形式 番号 製造年 主な仕様
クモヤ143 1-21 1977-1980 牽引車,ATC対応,主電動機MT57A,制御装置CS44,前面貫通構造
クモニ143 1-8 1978・1982 荷物車,1-5は信越本線向け,6-8は伯備線電化用,クモヤ143をベース,前面非貫通構造
クモユニ143 1-4 1981 身延線向け,パンタグラフ設置部の屋根高さが20mm低い
クモユ143 1-3 1982 横浜羽沢-上沼垂-直江津間郵便列車用,区分室付き

■ 145系・147系 (改造車)
改造後形式 番号 種車形式番号 改造年 改造・改番内容
クモル145 1-16 クモハ100-13, 24, クモハ101-22, 12, 36, 64, 7, クモハ100-2, 18, 39, クモハ101-85, モハ101-247, 242, クモハ100-128, クモハ101-13, クモハ100-73 1980-1982 101系改造による新性能配給電車,クル144の同番号車と編成を組む,主電動機MT46A(100kW)×4,制御装置CS49,ATC対応
クル144 1-16 モハ101-24, 23, クモハ100-22, 12, モハ100-34, 58, 7, モハ101-2, 30, 46, モハ100-79, 241, 235, モハ101-122, クハ101-32, 33 1980-1982 クモル145の同番号車と2両編成を構成,1-10は品川電車区,11-16は高槻電車区配置
クモヤ145 1-9 モハ101-221, モハ100-215, クモハ101-16, 14, モハ100-25, モハ101-195, 51, クモハ100-40, モハ100-189 1980-1981 直流区間専用牽引車,車両基地内の入換やマヤ検に使用,前位側に機器室と資材置場,後位側に控室,12名分のロングシート設置
101-126 モハ100-50, モハ101-164, モハ100-18, モハ101-148, クモハ100-97, 82, クモハ101-98, 144, 151, モハ100-161, 151, モハ101-156, モハ100-90, モハ101-214, クモハ101-146, モハ100-136, クモハ101-196, モハ100-811, モハ101-116, クモハ100-129, 116, モハ100-93, クモハ100-157, クモハ101-114, モハ101-197, モハ100-158 1982-1986 救援車として使用できるように車体中央部に十円機材積載用スペースを設け天井にクレーンを設置,これに伴い側窓と側扉の配置を変更,ロングシートは片側6人分のみ
201 クモハ101-23 1982 交流電化区間兼用,交流区間では制御車として使用可能,パンタグラフは1基搭載,静電アンテナ設置,双頭連結器装備
601-602 モハ100-806, クモハ100-163 1983-1984 身延線用,最低作用高さの低いパンタグラフPS23を搭載,取付高さも20mm低い
クモユニ147 1-5 モハ101-141, クモハ100-139, モハ101-149, 131, モハ100-132 1983 飯田線向け,119系に合わせ雨樋を高い位置に設置,パンタフラフPS23A,身延線対応の低屋根構造,耐寒設備のみとし警笛シャッター等の耐雪設備は省略,抑速ブレーキ付きのため145系と区分された

クモニ143 1-8
No.N8304-4
1983年3月5日
クモニ143-8
伯備線 新見
雪の舞う中115系の先頭に付くクモニ143-8。
(2022/10/28ワイド化)
クモユニ143 1-4
No.158-03
1988年7月16日
クモユニ143 2両
50系 アメリカントレイン
総武本線 両国
50系アメリカントレインと並ぶクモユニ143
(2023/04/24 本ページに追加)
No.158-04
1988年7月16日
クモユニ143 2両
総武本線 両国



クモユニ143は1981年に身延線向けに郵便・荷物合造車として4両が製造されました。その後,長岡運転所を経て外房線・内房線の新聞荷物輸送のため幕張電車区に移りました。撮影した時期は長岡時代の湘南色とスカ色が混在していました。
(2023/04/24追加)
クモル145 1-16
No.66-26
1984年8月24日
クモル145-14+クル144-14
東海道本線 芦屋→西ノ宮
吹田/奇 クモル145-14+クル144-14 明石

後ろが切れてしまいました。車輪の運搬に活躍するクモル編成。
(2022/10/28ワイド化)
クル144 1-16
No.6-25
1983年7月18日
クル144-13+クモル145-13
東海道本線 西ノ宮→芦屋
吹田/奇 クモル145-13+クル144-13 明石

先頭がクル144-13,車輪を積んでいます。
(2022/02/04追加)
クモヤ145 1-9
No.66-27
1984年8月24日
クモヤ145-4+マヤ34+クモヤ145-5
東海道本線 芦屋→西ノ宮
上り緩行線を検測するマヤ34を牽引するクモヤ145。マヤ34は搭載されているクーラーがAU12形3基なので,ヨンサントウに向け増備された2002〜2007と見られます。このグループはマヤ34 1に対し,車体長が18.04mに延長されており,平屋根化,妻面の前照灯廃止,妻面の大型窓縮小,窓配置変更,などの変化が見られます。
(2022/10/10ワイド化)
No.66-28
1984年8月24日
クモヤ145-4+マヤ34+クモヤ145-5
東海道本線 芦屋→西ノ宮
上の列車の追い写し,クモヤ145-5です。
(2022/10/10ワイド化)
No.144-30
1987年3月17日
クモヤ145-1+クモヤ145
東海道本線 高槻←山崎
百山踏切をゆくクモヤ145-0番台車。
(2015/01/18追加)
クモヤ145 101-126
No.90-03
1985年1月27日
クモヤ145-102
宮原電車区
宮原に待機するクモヤ145-102。クモヤ145形100番台は救援車として使えるように車体中央部に救援機材積載用のスペースを設け,天井にはクレーンを設置しています。1982年から1986年にかけて101系のモハ100,モハ101,クモハ100,クモハ101を種車として26両が改造されました。クモヤ145-102はモハ101-164を吹田工場で改造し,1982年3月31日に落成,宮原区に配置されました。
(2023/04/15追加)
クモユニ147 1-5
No.103-24
1985年7月15日
クモユニ147-4他 2両
東海道本線 名古屋
豊橋 クモユニ147+クモユニ147-4 大垣

スカイブルーのクモユニ147。名古屋バルブ。飯田線向けに101系から改造され,抑速ブレーキを備えています。119系と合わせた塗装,雨樋の高さも119系に合わせ高い位置となっています。身延線の狭小トンネルも考慮した低屋根構造としています。耐寒設備のみで警笛のシャッターなど耐雪設備は省略されています。
(2015/01/12追加)

 2012年9月23日 テストページ作成
 2022年10月28日 写真ワイド化完了
 2022年10月28日 キャプション欄左右入替完了
 2023年7月31日 143系新製車一覧表を追加
 2023年8月1日 145系改造車一覧表を追加
 2023年8月1日 クヤ165を165系のページに移設
 2023年8月1日 新製車一覧表および改造車一覧表から写真へのリンクを追加
 2023年8月3日 事業用車のページを本ページと443系・495系のページに分割


■参考文献
 Wikipedia 国鉄143系電車


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