電車館/民鉄

日立電鉄
 日立電鉄線は鮎川‐大甕‐常北太田間18.1kmの軌間1067mm,直流600V電化路線で,1928年12月27日に常北電気鉄道として大甕‐久慈(久慈浜)間が開業,1944年に日立電鉄線となり,1947年までに全線開業しました。2005年4月1日に廃止されています。
■主な車両
形式 番号 入線時期 経歴
モハ9形 モハ9 1943 日立製作所製,自車発注車,半鋼製,車体長13500mm,車体幅2,634mm,3扉,自重24t,鮎川側に貫通路,1997年廃車
モハ10 1943 同上,常北太田側に貫通路を持つ,1997年廃車
モハ11形 モハ11 1947 日立製作所製,営団地下鉄銀座線向け車両を転用,鮎川側に貫通路,1994年廃車
モハ12 1947 同上,常北太田側に貫通路,1994年廃車
モハ13形 モハ13 モハ15 1948 相模鉄道(JR相模線)の電気式ディーゼルカー,1965年前面切妻化,鮎川側に貫通路を持つ
モハ14 モハ16 1948 同上,常北太田側に貫通路を持つ
モハ1300形 モハ1301 モハ1302 1957 宇部鉄道(JR西・宇部線)モハ21・クハ11 モハ1302+クハ5300は1979年廃車,1979年クハ5301廃車後モハ1301は両運転台化改造,1991年廃車
クハ5300形 クハ5300 クハ5301 1957
クモハ100形 クモハ109 クモハ110 1979 元静岡鉄道クモハ100形電車,1966年新製,片運転台,2両固定編成,片側3扉,前面非貫通形,クモハ109はクハ代用
クモハ351形 クモハ351 クモハ352 1984 元静岡鉄道クモハ350形,2両のみ1968年に長沼工場で新製,両開き3扉,1984年日立電鉄へ譲渡,当初は銀色に青帯塗色のまま運用,1987年日立電鉄ツートンに変更,1994年廃車
モハ1000形 モハ1001 モハ1002
モハ1003 モハ1004
モハ1005 モハ1006
モハ1007 モハ1008
モハ1009 モハ1008
1960‐1979 3扉車,モハ1001は元小田急モハ1形→相模鉄道モハ1001を経て入線,モハ1002は中間電動車,モハ1005, 1006は元小田急モハ1形モハ4,18→デハ1100形デハ1104,1109を経て入線,モハ1007‐1009は元小田急モハ1形モハ13‐15,相模鉄道時代荷物車モニ1007‐1009に改造,中央に両開き荷物扉を持つ,1979年入線,1993年までに全車廃車
サハ1500形 サハ1501 元小田急1100形の付随車
クハ2500形 クハ2501 クハ2502 1960・1961 元東京横浜電鉄のガソリンカーキハ1形→神中鉄道(相模鉄道)を経て入線,1992年廃車
クハ2503 クハ2504 1979 元相鉄モニ2000形の付随車クニ2506・クニ2511,1991年廃車
2000形 2001‐2004
2006・2007・2010
1991‐1994 営団銀座線2000形を狭軌・架線集電仕様に改造,Mc1,片運,パンタグラフ,主制御器搭載,MG,CP非搭載
2005・2008・2009 1992・1994 営団銀座線2000形を狭軌・架線集電仕様に改造,Mc2,片運,パンタグラフ,主制御機器,MG,CP搭載,単独走行可能,増結用
2200形 2211‐2217 1991‐1994 営団銀座線2000形を狭軌仕様に改造し導入,Tc,片運,MG,CP搭載,主に2000形Mc1と編成を組む
3000形 3021 3022 3023
3024 3025 3026
3027
1992‐1997 営団銀座線2000形を狭軌・架線集電・両運転台仕様に改造,3021 3023 3026は常北太田方,3022 3025 3027は鮎川方に貫通幌枠を設置
モハ9形
No.N8701‐S
1987年5月31日
モハ9形 モハ9
日立電鉄 鮎川
鮎川に停車中のモハ9形モハ9。写真手前の太田側は非貫通,鮎川側は貫通形となっています。
モハ13形
No.N8701‐22
1987年5月31日
モハ13形 13or15
日立電鉄 桜川→鮎川
モハ13形2両によるの昼間の列車,右側は日立の国分工場。モハ13形は元相模鉄道のディーゼルカーで鋭角の先頭形状を持つ斬新な車両でしたが1965年に素っ気無い切妻形状に改造されました。モハ13形は13‐16の4両あり,奇数車モハ13・15は鮎川側に貫通路を持ち,偶数車モハ14・16は常北太田側に貫通路を持っています。写真の先頭はモハ13かモハ15に絞られます。同一形式でわざわざ貫通路の向きを分けて2両ずつ用意している割には貫通路がないサイドを連結していて何がやりたいのかよくわかりません。
モハ13形 モハ14
No.N8701‐20
1987年5月31日
モハ13形 モハ14
日立電鉄 桜川→鮎川
こちらはモハ13形モハ14の単行。ネガフィルムが劣化しており非常に時代がかった絵になっています。
No.N8701‐21
1987年5月31日
モハ13形 モハ14
日立電鉄 桜川→鮎川



常北太田側に貫通扉を持つモハ14の妻面。単線ですが門形の架線柱が立ち並んでおり障害物が多い沿線。
No.Print87-01
1987年7月19日
モハ13形 モハ14
日立電鉄 大甕
大甕駅に停車中のモハ14
(2024/09/08追加)
モハ13形 モハ16
No.146‐38
1987年7月19日
モハ13形 モハ16
日立電鉄 鮎川
終点鮎川に憩う車両たち。このモハ16もモハ14と同様,常北太田側に貫通路を持っています。
クハ2500形 クハ2501
No.147‐39
1987年7月25日
クハ2500形他
クハ2501他 3両
日立電鉄 鮎川
常北太田 クハ2501‐モハ1006‐モハ1001 鮎川

この車両は元東京横浜電鉄のガソリンカー・キハ1形キハ4で,神中鉄道(現・相模鉄道)に譲渡,1943年に相模鉄道(現・JR東日本相模線)の所属となり,1947年に電車の制御車に改造されました。その後,1960年に日立電鉄に入線。
クハ2500形 クハ2503
No.147‐36
1987年7月25日
右 クハ2500形他
クハ2503他 2両
日立電鉄 鮎川
こちらは同じクハ2500形でも出自が異なり,国鉄から相模鉄道に払い下げられたクハ16121の車体を更新してクハ2511とした車両で,その後荷物車化されクニ2511となりましたが,1977年の荷物扱い廃止で再度旅客車化,1979年に日立電鉄に譲渡されクハ2503となりました。1991年12月廃車。2両目も3扉車ですが中央の扉が広いことからモハ1007‐モハ1009のいずれかですが,モハ1007は下の写真の位置にいたのでモハ1008かモハ1009のどちらかと見られます。左はモハ13形モハ14。
モハ1000形 モハ1001
No.Print87-02
1987年5月31日
モハ1000形 モハ1001他
日立電鉄 鮎川
常北太田 クハ2501‐モハ1006‐モハ1001 鮎川

モハ1000形モハ1001は元小田急モハ1形で,相模鉄道モハ1001を経て1960年に日立電鉄に譲渡されました。
(2024/09/08追加)
No.N8701‐SS
1987年5月31日
モハ1000形 モハ1001
日立電鉄 鮎川
常北太田 クハ2501‐モハ1006‐モハ1001 鮎川

モハ1001のサイドビュー。
モハ1000形 モハ1007
No.Print87-03
1987年5月31日
モハ1000形 モハ1007他
日立電鉄 鮎川
常北太田 クハ2502‐モハ1007 鮎川

モハ1000形モハ1007は元小田急モハ1形モハ13で,相模鉄道時代に荷物車モニ1007に改造されており,,中央に両開き荷物扉を持っていました。1979年に日立電鉄に入線しています。
(2024/09/08追加)
モハ1000形 モハ1007 モハ351形 モハ351
No.147‐37
1987年7月25日
左 モハ13形 モハ14
中 モハ1000形モハ1007
右 クモハ351形 クモハ351
日立電鉄 鮎川
中央は上の写真と同じモハ1000形モハ1007。右側はクモハ351で元静岡鉄道クモハ350形。この車両はクモハ351・352の2両のみが1968年に長沼工場で新製されました。,両開き3扉の通勤車で,1984年日立電鉄へ譲渡され銀色に青帯塗色のまま運用されていました。
No.147‐38
1987年7月25日
左 モハ1000形 モハ1007
右 クモハ350形 クモハ351
日立電鉄 鮎川
右は常磐線で,走行する403系非冷房車が写りこんでいます。この写真は多少モハ1007のサイドが見えますが両開き扉は解りにくいです。
3000形 3023
No.CP060219‐03
息子撮影
2006年2月19日
3000形 モハ3023
日立市内
3000形モハ3023は,元営団銀座線2120と2119の運転台を組合せて誕生した両運転台・架線集電・狭軌対応の単行電車で,1993年に日立電鉄に導入されました。写真は鮎川方正面でパンタグラフを備え,幌枠はありませんが,反対側に設置されています。

 2023年5月15日‐5月17日 ページ新設
 2024年4月29日 車両一覧表の内容見直し
 2024年4月29日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年4月29日 写真キャプション見直し
 2024年4月29日 車両一覧表から写真へのリンクを設置


■参考文献
 Wikipedia 日立電鉄線 日立電鉄2000形電車

 

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