鹿島鉄道
気動車 ディーゼル機関車

鹿島鉄道は,石岡〜鉾田間26.9kmの1067mm路線で,1924年6月8日に鹿島参宮鉄道として石岡〜常陸小川間7.1kmが開業,1929年5月16日鉾田まで開通しています。1965年6月1日には関東鉄道となり,1979年4月1日から鹿島鉄道になりました。2007年4月1日にバス転換され廃止。

形式 番号 製造年 製造所 主な仕様
キハ410 キハ411 1934年 新潟鐵工所 鉄道省キハ41000形キハ41077→キハ41209→キハ41309→国鉄キハ04 10→常総筑波鉄道キハ41005を経て関東鉄道キハ411,液体式・総括制御・片運転化,保存後解体
キハ412 1933年 日本車輌 鉄道省キハ41000形キハ41050→キハ41504→キハ41323→国鉄キハ04 24→常総筑波鉄道キハ41006を経て関東鉄道キハ412,液体式・総括制御・片運転化,保存後解体
キハ430 キハ431 1957年 東急車輌 元加越能鉄道加越線キハ125,16m級2扉の小型気動車,オールロングシート,非冷房車,1972年の加越線廃止に伴い翌年転入,その際に前照灯のシールドビーム化,クリームと緑色のツートン,金太郎塗り,鹿島鉄道記念館で保存
キハ432 1957年 東急車輌 元加越能鉄道加越線キハ126,仕様はキハ431と同一,クリームと橙色のツートン,金太郎塗り,常陸小川市内で保存
キハ600 キハ601 1936年 川崎車輌 元国鉄42032として竣工→1950年天然ガス動車化改造:キハ42205→1952年ディーゼル動車化改造:キハ42528→1957年称号改正:キハ0729→1965年鹿島参宮鉄道譲受:キハ42503→1972年キハ601に改番,1968年から1972年にかけ液体式への改造,ロングシート化,前頭部改造など,1994年冷房化,2007年営業運転終了,ほっとパーク鉾田で保存
キハ602 1937年 大宮工場 元国鉄42036として竣工→1950年天然ガス動車化改造:キハ42207→1952年ディーゼル動車化改造:キハ42531→1957年称号改正:キハ0732→1967年関東鉄道譲受:キハ42504→1972年キハ602に改番,1968年から1972年にかけ液体式への改造,ロングシート化,前頭部改造など,1994年冷房化,2007年営業運転終了後解体
キハ714 キハ714 1953年 新潟鐵工所 元夕張鉄道キハ251で北海道初の液体式,20m級2扉車で前面は湘南形,1976年の夕張鉄道廃止で転入,転入後転換クロスからロングシート化,1994年に冷房化,扉は半自動,鹿島鉄道記念館で保存
KR-500 KR-501 1989年 新潟鐵工所 16m級軽快気動車(NDC)非貫通形,ボックスシート,クリーム地で各車毎に帯色が異なり,501は紫帯,鹿島鉄道記念館で保存
KR-502 1989年 新潟鐵工所 赤帯,廃止後解体
KR-503 1992年 新潟鐵工所 緑帯,廃止後解体
KR-505 1992年 新潟鐵工所 水色帯,ほっとパーク鉾田で保存

キハ411 キハ412
No.150-14
1987年10月3日
キハ411+キハ412
鹿島鉄道 石岡
石岡機関区に留置されているキハ411とキハ412
(2023/04/22追加)
キハ432
No.150-31
1987年10月3日
キハ432
鹿島鉄道 常陸小川
常陸小川駅に到着するキハ432。この当時は金太郎塗色ではなく単純なツートンでした。
(2023/04/22追加)
No.V602SH_050306-01
2005年3月6日
キハ432
鹿島鉄道 石岡
石岡機関区で待機中のキハ432。特急ときわの車窓から,それもガラケー写真で画像が超眠たいですが,ワンマンと石岡-鉾田のサボ,ATS車上子などが確認できます。
(2022/09/02追加)
No.CP070327-05
(息子撮影)
2007年3月27日
キハ432
鹿島鉄道 石岡
石岡機関区で整備中のキハ432
(2023/04/22追加)
No.D850_220806-092
2022年8月6日
キハ432
小川南病院


病院敷地に保存されているキハ432の後位側。懐かしさ溢れる湘南顔。ワンマン表示にはALSOKのステッカーが貼られ,防犯対策も万全のようで安心です。
No.D850_220806-092
2022年8月6日
キハ432
小川南病院
看板には2007年4月25日に当地に移設されたことが記載されています。手入れが良いためか,錆がほとんど見当たず,美しい状態を保っています。文化財保護へのたゆみないご努力に謹んで敬意を表します。
No.D850_220806-107
2022年8月6日
キハ432
小川南病院


前位側の正面。前照灯はシールドビーム化されています。カプラーは密着自動連結器。
No.D850_220806-110
2022年8月6日
キハ432
小川南病院
向かって右側に制御回路のジャンパ受けが付いた前位側。
No.D850_220806-112
2022年8月6日
キハ432
小川南病院



前位側キャブ周り。半室キャブで乗務員扉はありません。小型車体のためATS車上子が車体前部に付いています。冷房用発電機を搭載できず夏場は走行を控えていたようですが,ATSがこの状況だと確かにキツいですね。
No.D850_220806-112
2022年8月6日
キハ432
小川南病院
鹿島鉄道の社章と形式表記とサボ受け。4つ並んでいる吊り金具の左側2つに[ワンマン]のサボを吊り下げ,右側2つに[石岡−鉾田]のサボを吊り下げていました。窓の周囲から垂れている黒いひも状のものは劣化したHゴムでしょうか? 車両の保存は部材の劣化との闘いですね。
No.D850_220806-115
2022年8月6日
キハ432
小川南病院
貴重な菱枠型台車。雨樋はキハ07などと同様,乗降扉の乗務員側に設けられています。
No.D850_220806-117
2022年8月6日
キハ432
小川南病院



ジャンパ線受けがなくすっきりした2エンド側。正面には行先表示等は掲出していませんでした。
No.D850_220806-118
2022年8月6日
キハ432
小川南病院
石岡機関区の検査標記。この[18-3]は2002年3月で,この時の車体更新で前面窓の縮小化や側面雨樋の位置変更,正面のV字(金太郎)塗装などが実施されました。
No.D850_220806-119
2022年8月6日
キハ432
小川南病院
久しぶりに金太郎塗装の湘南型車両を拝めました。貴重な車両をきれいに保存してくださりありがとうございます。
キハ601
No.D850_220806-121
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田
ほっとパーク鉾田園内に保存されているキハ601とKR-505。
No.D850_220806-123
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田


一部塗り直されるなどしっかりメンテナンスされているようで,保存状態は良好です。
No.D850_220806-130
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田
流線形のキハ07から改造され非貫通の立派な運転台を取り付けています。窓割りにキハ07の面影があります。国鉄車両だと左が前位側で手前の運転席が2位となるはずですが,客用扉の脇にはCの文字があります。
No.D850_220806-132
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田
この車両もサボの吊り下げ金具が1組とホルダーが1組付いており,[ワンマン][石岡-鉾田]と表示できるようになっていました。ちなみに国鉄車両だと写真右側が後位側となり手前は4位ですが,客用扉脇にはAの文字があります。
No.D850_220806-133
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田
前照灯はシールドビーム2灯化されています。連結器は並形の自連です。
No.D850_220806-134
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田



状態良く管理保存されていてありがたいことです。
No.D850_220806-136
2022年8月6日
キハ601
ほっとパーク鉾田



数奇な運命を辿った車両なので末永く保存されることを願っています。
KR-505
No.D850_220806-125
2022年8月6日
KR-505
ほっとパーク鉾田
こちらはキハ601と縦列で保存されているKR-505。1992年製,鹿島鉄道の最も若手の車両であり,現役のような美しさを保っています。この車両には手前のドアに@の表記があります。
No.D850_220806-125
2022年8月6日
KR-505
ほっとパーク鉾田



制御回路が右にあるので一般的にはこちらが前位側ですね。
No.D850_220806-128
2022年8月6日
KR-505
ほっとパーク鉾田



この車両は密着自動連結器です。方向幕は[鉾田]を表示。

 2022年8月7日 ページ新設


■ 参考文献
  日本鉄道旅行地図帳 3号 関東1 全国・全駅・全廃線 平成20年7月18日発行 新潮社
  Wikipedia 鹿島鉄道
  Wikipedia 鹿島鉄道線

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