南海電気鉄道
電車 気動車
 南海電気鉄道にはキハ5501形キハ5551形気動車が所属していました。紀勢本線の準急「南紀」に併結のため1959年から1962年にかけて製造された気動車で,国鉄キハ55形100番台と共通設計とされています。キハ5501形は片運転台,キハ5551形は両運転台となっています。外観上の特徴として,南海線内は車両限界が小さいため,側窓の下部に保護棒が設けられています。当初は淡い黄色地に赤い細帯を入れた準急色でしたが,のちに併結相手が急行に格上げされたため,クリーム4号・赤11号の急行色に変更されました。冷房電源を持たず,スペースも無いため併結相手の国鉄車がキハ55系からキハ58系に替わり冷房化されても非冷房車のまま運用されていました。1985年3月14日のダイヤ改正で急行「きのくに」が485系電車特急「くろしお」化された際に南海からの直通列車運用は終了し,キハ5501形キハ5551形は同年5月に全車廃車となりました。
■ 新製車
形式 番号 製造年 構造 記事
キハ5501 5501 5502 1959 片運転台 1985年5月廃車
5503 5504 1960 1985年5月廃車
5505 1962 1973年事故廃車後,関東鉄道に譲渡され4扉ロングシートに改造,キハ755として常総線で運用,1989年廃車
キハ5551 5551 1959 両運転台 1985年5月廃車
5552 1960 1985年5月廃車
5553 5554 1962 1985年5月廃車
キハ5501 キハ5551
No.88-1
1985年1月13日
南海キハ5501系+キハ58系
急行 きのくに
紀勢本線 紀伊日置←周参見
先頭の2両は南海からの乗り入れ車キハ5551形(両運)とキハ5501形(片運)です。
(2009/12/26追加 2022/07/05ワイド化)
No.52-5
1984年5月5日
南海キハ5501系+キハ58系
急行 きのくに
紀勢本線 宮前
きらめく紀州路号を撮影に行った折の1枚。目的の列車は時変で来ませんでした。先のポイントから向こうは広大な和歌山(操)が広がっていたのですが,現在は跡形も無く再開発されています。紛れもない国鉄キハ55系の顔ですが,側窓下の行灯式表示と側窓の保護棒が南海5501系の特徴となっています。
(2010/01/16追加 2022/07/05ワイド化)

 2004年3月21日 ページ新設
 2007年6月30日 写真再スキャン完了
 2010年3月6日 形式毎に分離
 2022年7月5日 写真ワイド化完了
 2022年7月5日 新製車一覧表および解説を追加
 2022年10月29日 キャプション欄左右入替完了
 2024年7月25日 ページ冒頭に南海電気鉄道 電車ページとの相互リンク設置
 2024年10月6日 新製車一覧表に製造年を追加し内容整理


■ 参考文献
 Wikipedia 南海キハ5501形・キハ5551形気動車

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