電車館/民鉄

大井川鐵道
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 大井川鐵道では1931年12月1日に大井川本線(金谷‐千頭間)39.5kmが開通し,1949年12月1日に電化開業しました。国鉄や私鉄から譲り受けた多種多様な車両が営業運転に使われてきました。
■車両 (撮影済系列のみ)
系列 車両番号・編成 車両数 入線時期 主な特徴
3800系 モハ3822‐クハ2822
モハ3829‐クハ2829
4 1972 名鉄3800系の車体と一部主要機器を譲り受け,大井川鐵道旧型車の更新名義で竣工,前面平妻貫通形,全長17,430mm,2扉片運転台,半鋼製車体,車体改造無し,2両編成x2本
311系 モハ311‐クハ511 2 1976 西武鉄道311系,前面平妻貫通形,クモハ371形371・374が譲渡され前者は電装解除しクハ511に改造,後者はモハ311として2両固定編成で運用,全長16,800mm,3扉,切妻貫通形,1988年4月に側面中央客用扉を埋込撤去し2扉構造・クロスシートに改造,同年1998年12月廃車
312系 モハ312‐クハ512
サハ1426
モハ313‐クハ513
5 1977
1980
西武鉄道351系,前面湘南形2枚窓,主電動機出力100kW,吊り掛け駆動,台車TR-14A,312編成はサハ1426を挟む3両で竣工し後年サハを抜いて2両で運用,サハ1426は1985年ナロ80 2に改造,313編成は当初から2両固定編成
モハ1900形 モハ1906‐ 1 1976 小田急デハ1900形1906,17m級3扉ロングシート,片運車,前面貫通形,主電動機93.3kW(@750V)x4, 6000系牽引用に導入
6000系 ‐クハ6052‐クハ6051 2 1971 北陸鉄道6000系,1962年製,クモハ6001‐クハ6051,加南線廃止後大井川に移籍,昇圧化困難なため電装解除してクハ6052と改番,モハ1906と3両編成を組み運用
6010系 モハ6011‐クハ6061 1971 北陸鉄道6010系,1963年製,北陸鉄道6000系の増備車,全長18,810mm,アルミ合金製軽量車体,主電動機78.3kWx4台,吊り掛け駆動
3000系@ モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 5 1983 小田急3000形SSE車,5両連接車,先頭車全長16,150mm,中間車12,700mm, 主電動機100kW,;M台車KD17x4, T台車KD18x2 中空軸平行カルダン駆動,3号車サハ3000,他モハ3000, 譲渡時デハ→モハに形式変更
@:初代 ←金谷   千頭→
3800系
No.46‐23
1984年4月8日
3800系
クハ2822他 2両
普通 金谷行
大井川本線 抜里←笹間渡
金谷 モハ3822‐クハ2822 千頭


築堤から右にカーブし大井川第一橋梁に差し掛かる3800系。名鉄から譲渡された車体と主要機器を用いて旧型車を更新した17m級の2扉車で,側面には名鉄フォントのナンバーが貼られています。
311系
No.45‐21
1984年4月7日
311系
クハ511他 2両
普通 千頭行
大井川本線 大和田←福用
金谷 モハ311‐クハ511 千頭

元西武の311系。大井川本線は福用から大井川を離れ白光川に沿った山間部に入ってきます。
No.46‐01
1984年4月7日
311系
モハ311他 2両
普通 金谷行
大井川本線 抜里→家山
金谷 モハ311‐クハ511 千頭

撮影時点では3扉車でしたが,この後1988年4月に中央の客用側扉を潰して2扉車に改造,クロスシートを設置して1988年まで活躍しました。
No.46‐15
1984年4月7日
311系
クハ311他 2両
普通 千頭行
大井川本線 抜里←家山
金谷 モハ311‐クハ511 千頭

茶畑を見下ろす築堤を走る311系。
312系
No.43‐34
1984年4月6日
312系
クハ512他 2両
普通 金谷行
大井川本線 家山→抜里
金谷 モハ312‐クハ512 千頭

312系は湘南形の前面を持つ元西武鉄道351系で大井川鐵道にはサハ1426を含む5両が譲渡されました。312編成は3両,313編成は2両で運用されましたが,2両編成の方が運用上都合良いということで両編成とも2両に揃えられ,余ったサハは後にSL用の客車ナロ80 2に改造されています。大井川沿いギリギリに走る312系312編成。
No.44‐25
1984年4月6日
312系
モハ513他 2両
普通 金谷行
大井川本線 笹間渡→抜里
金谷 モハ313‐クハ513 千頭

細い側窓が連続する312系313編成。台車はTR14A。
No.45‐15
1984年4月7日
312系
クハ513他 2両
普通 金谷行
大井川本線 大和田→福用
金谷 モハ313‐クハ513 千頭

金谷に向かう312系313編成。
No.45‐22
1984年4月7日
312系
モハ513他 2両
普通 千頭行
大井川本線 大和田←福用
金谷 モハ313‐クハ513 千頭

312系313編成
No.45‐23
1984年4月7日
312系
クハ513他 2両
普通 千頭行
大井川本線 大和田←福用
金谷 モハ313‐クハ513 千頭

312系313編成
No.47‐25
1984年4月8日
312系
クハ513他 2両
普通 千頭行
大井川本線 塩郷
金谷 モハ313‐クハ513 千頭

遅咲きの紅梅と塩郷停車中の313編成。この付近はその後の県道77号線拡幅工事と護岸工事で本線が5mほど大井川寄りに寄せられ,その際にプラットホームが線路の県道側に移設されています。
No.47‐38
1984年4月8日
312系
モハ312他 4両
急行 金谷行
大井川本線 家山
金谷 モハ312‐クハ512+モハ313‐クハ513 千頭

312系2本を併結した急行が家山を発車
No.47‐39
1984年4月8日
312系
クハ513他 4両
急行 金谷行
大井川本線 家山→大和田
金谷 モハ312‐クハ512+モハ313‐クハ513 千頭

家山を後に金谷に向かう堂々の4両編成
No.N9009‐04
1990年11月25日
右 312系 2両 急行 千頭行
左 311系 2両 金谷行
大井川本線 神尾
神尾にて311系と交換する312系。左は千頭12:38発 金谷13:54着の列車。
(2024/08/18追加)
モハ1900形
No.44‐24
1984年4月6日
モハ1900形他
モハ1906他 3両
普通 千頭行
大井川本線 笹間渡←抜里
金谷 モハ1906‐クハ6052‐クハ6051 千頭

電装解除されて制御車となっているクハ6052‐クハ6052の金谷方に連結され,3両編成の動力車として活躍するモハ1906。
No.46‐06
1984年4月7日
モハ1900形他
モハ1906他 3両
普通 千頭行
大井川本線 抜里←家山
金谷 モハ1906‐クハ6052‐クハ6051 千頭

モハ1906は元小田急1900形デハ1906で,ヘッドライトの形状や正面窓などに小田急らしさを感じます。左側2両が元北陸鉄道の6000系。
6000系
No.44‐01
1984年4月6日
6000系他
クハ6051他 3両
普通 金谷行
大井川本線 家山←抜里
金谷 モハ1906‐クハ6052‐クハ6051 千頭

手前2両が元北陸鉄道の6000系。1962年に製造されクモハ6001-クハ6051の編成で加南線で活躍しましたが,加南線の廃止で大井川鐵道に移籍しました。架線電圧の違いによる機器変更は断念して電装解除され,他の制御電動車と組合わせて運用されました。1976年からは小田急から来たモハ1906と3両編成で運転されていました。
No.44‐23
1984年4月6日
6000系他
クハ6051他 3両
普通 千頭行
大井川本線 笹間渡←抜里
金谷 モハ1906‐クハ6052‐クハ6051 千頭

左が千頭方,クハ6051のサイドビュー。
No.46‐05
1984年4月7日
6000系他
クハ6051他 3両
普通 千頭行
大井川本線 抜里←家山
金谷 モハ1906‐クハ6052‐クハ6051 千頭

クハ6051先頭,さくらのヘッドマークを掲げて千頭に向かう3両編成
No.47‐03
1984年4月7日
6000系他
クハ6051他 3両
普通 千頭行
大井川本線 塩郷←地名
金谷 モハ1906‐クハ6052‐クハ6051 千頭

大井川の川岸を北上する6000系+モハ1900形
6010系
No.43‐38
1984年4月6日
6010系
クハ6061他 2両
普通 千頭行
大井川本線 家山→抜里
金谷 モハ6011‐クハ6061 千頭

6010系は元北陸鉄道の車両で,6000系の増備車として開発され,アルミ合金製の軽量車体を採用しています。この6010系も大井川入線当初は非電装のトレーラとして使用されていましたが,1972年に主電動機の改造と主制御機の換装をおこなって単独走行できるようになりました。
No.43‐39
1984年4月6日
6010系
モハ6011他 2両
普通 千頭行
大井川本線 家山→抜里
金谷 モハ6011‐クハ6061 千頭

大井川沿いのトンネルに進入する6010系
No.45‐14
1984年4月7日
6010系
クハ6011他 2両
普通 千頭行
大井川本線 大和田←福用
金谷 モハ6011‐クハ6061 千頭

山間部を縫うように走る6010系[しらさぎ]。屋根上にはガーランド形ベンチレータが2列。
No.45‐16
1984年4月7日
6010系
クハ6011他 2両
普通 金谷行
大井川本線 大和田←福用
金谷 モハ6011‐クハ6061 千頭

金谷に向かう6010系。18m級2扉車。
No.46‐07
1984年4月7日
6010系
モハ6011他 2両
普通 金谷行
大井川本線 抜里→家山
金谷 モハ6011‐クハ6061 千頭

春の川根路を走る6010系[しらさぎ]。当時黎明期にあった新しいアルミ合金製軽量車体色と北陸鉄道・山中温泉に伝わる白鷺に関する伝説から名付けられました。
No.47‐29
1984年4月8日
左 6010系 モハ6011他 2両
普通 千頭行
右 C5644 旧客3両
ラーメン紀行 明星号
大井川本線 家山
左 金谷 モハ6011‐クハ6061 千頭
右 金谷 C5644+オハフ33 469-オハ35 2559-オハ35 2835

順光で並んだC56と6011
No.N9008‐24A
1990年11月25日
6010系 モハ6011他 2両
大井川本線 千頭
千頭に集う車両群。左からナロ80,1号[いずも],6010系,モハ1906+6000系,モハ1105,オハ35系客車
3000系
No.43‐30
1984年4月6日
3000系
モハ3005他 5両
大井川本線 新金谷
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

新金谷で旧型客車と並んで待機中の元小田急SSE車。大井川鐵道への譲渡にあたりデハ→モハに変更されていますがほぼ原形のまま「おおいがわ」のヘッドサインを取り付けロマンス急行として運用されました。
(2024/08/14 本ページに追加)
No.45‐20
1984年4月7日
3000系
モハ3001他 5両
急行 おおいがわ 千頭行
大井川本線 大和田←福用
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

大井川鐵道に動態保存車として譲渡され[おおいがわ]のヘッドサインを付け活躍するSSE車。
(2024/08/14 本ページに追加)
No.45‐33
1984年4月7日
3000系
モハ3005他 5両
急行 おおいがわ 金谷行
大井川本線 笹間渡→抜里
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

川根茶産地を走る3000形[おおいがわ]
(2024/08/14 本ページに追加)
No.45‐34
1984年4月7日
3000系
モハ3001他 5両
急行 おおいがわ 金谷行
大井川本線 笹間渡→抜里
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

大井川第一橋梁をわたるSSE車
(2024/08/14 本ページに追加)
No.46‐02
1984年4月7日
3000系
モハ3001他 5両
急行 おおいがわ 千頭行
大井川本線 抜里←家山
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

ロマンスカーと茶畑の組合せ
No.46‐03
1984年4月7日
3000系
モハ3005他 5両
急行 おおいがわ 千頭行
大井川本線 抜里←家山
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

春の川根路をゆくSSE車
No.47‐04
1984年4月7日
3000系
モハ3005他 5両
急行 おおいがわ 金谷行
大井川本線 塩郷→地名
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

大井川沿いを走る3000系急行[おおいがわ]
No.47‐05
1984年4月7日
3000系
モハ3001他 5両
急行 おおいがわ 金谷行
大井川本線 塩郷→地名
金谷 モハ3005‐モハ3004‐サハ3003‐モハ3002‐モハ3001 千頭

大井川の反射を受けて輝く3000系
蒸気機関車 電気機関車 ディーゼル機関車 電車

 2024年8月12日 ページ作成開始
 2024年8月15日 ページ新設


■参考文献
 Wikipedia 大井川鐵道
  西武311系電車,西武351系電車,大井川鉄道310系電車
  北陸鉄道6000系電車,北陸鉄道6010系電車
  小田急1900形電車,小田急3000形電車(初代)


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