函館市企業局交通部

 函館市電は1897年に亀函(きかん)馬車鉄道として設立,翌1898年に函館馬車鉄道として運営されていました。1911年に発電会社である函館水電が経営を引き継ぎ,電化して北海道初の路面電車として運行を開始しています。その後,1934年8月に帝国電力,1940年8月に大日本電力,1943年2月に電力統制で道南電気鉄道に譲渡,1943年11月から陸運統制令により函館市が経営を行ってきました。2011年まで函館市交通局の名称でしたが,交通局と水道局が統合され,同年4月から函館市企業局交通部となっています。

路線名 区間 営業キロ 備考
本線 函館どつく前〜函館駅前 2.8 km  
大森線 函館駅前〜松風町 0.5 km  
湯の川線 松風町〜湯の川 6.0 km  
宝来・谷地頭線 十字街〜谷地頭 1.4 km  
本線 ガス会社前〜五稜郭駅前 1.6 km 1978年11月1日廃止
本線 函館駅前〜ガス会社前 1.9 km 1993年4月1日廃止
東雲線 松風町〜宝来町 1.6 km 1992年4月1日廃止
宮前線 ガス会社前〜五稜郭公園前 1.6 km 1993年4月1日廃止


30形
No.D700_170831-124
2017年8月31日
函館市電 39号
駒場車庫



出区前に待機する39号。種車は1910年製造の2軸単車で,1937年に排雪用のササラ電車,排2号に改造されていましたが,市制70周年記念事業の一環で1993年に旅客車として復元されました。
No.D700_170831-139
2017年8月31日
函館市電 39号
湯の川温泉←函館アリーナ前
温泉旅館が立ち並ぶ湯の川をゆく39号。
No.D700_170831-143
2017年8月31日
函館市電 39号
湯の川温泉←湯の川



湯の川で折り返し,どつく前の方向幕で走行する39号。写真は背景にあったドラッグ店の派手な看板を画像処理で消しています。
No.D700_170831-156
2017年8月31日
函館市電 39号
駒場車庫



午後の仕業に向け出区する39号。"函館はいから號"の金文字が入っています。また集電はZパンタによっていますが,2本のトロリーポールも取り付けられています。
No.D700_170831-157
2017年8月31日
函館市電 39号
駒場車庫



ダブルルーフ,赤とアイボリーのおしゃれな塗色,救助網もしっかりしています。
No.D700_170831-158
2017年8月31日
函館市電 39号
駒場車庫前
女性車掌さんも乗り込んで出発。台車はブリル21E-1。
No.D700_170831-157
2017年8月31日
函館市電 39号
競馬場前←駒場車庫前


サイドのRが美しい。なお,柏木町電停と湯の川温泉から命名された鉄道むすめ"柏木ゆの"はこの函館ハイカラ號の車掌キャラクターです。
500形
No.D700_170831-123
2017年8月31日
函館市電 530号
駒場車庫
出区準備をする530号。扉が閉められノッチが入れられて仕業に就きます。
500形は日本車輌東京支店蕨工場で1948年から1950年にかけ30両製造されました。530号は1950年11月に製造された最終ナンバー。
No.D700_170831-128
2017年8月31日
函館市電 530号
駒場車庫前
500形の原形を留める貴重な530号。ワンマン化改造により,3扉のうち後部の扉が埋められています。塗色は上半部がマンチュアサンドライト,下半部がマジュルカブルーのツートンに塗られ美しい姿を誇っています。
No.D700_170831-130
2017年8月31日
函館市電 530号
駒場車庫前
車庫から駒場車庫前電停の湯の川方面への本線に入り,方向幕セット中の530号。ローアングルで迫ってみました。
No.D700_170831-135
2017年8月31日
函館市電 530号
駒場車庫前→函館アリーナ前
函館アリーナに向かう530号。大型のナンバー表記,迫力があります。
710形
No.D700_170830-059
2017年8月30日
函館市電 718号
中央病院前→五稜郭公園前
五稜郭公園前のカーブを回る718号。710形は1959年から1961年に14両が新潟鐵工所で製造され,2017年現在でも主力となっています。
No.D700_170830-049
2017年8月30日
函館市電 719号
中央病院前←五稜郭公園前
電車専用の信号に従って五稜郭公園前のカーブを曲がる719号。1993年以前は五稜郭公園(写真右側)からガス会社前(写真左側)に直進するルートが存在していました。
No.D700_170831-154
2017年8月31日
函館市電 719号
競馬場前←駒場車庫前
谷地頭行きの2系統運用に入る719号。上半部アイボリー,下半部はアイスランドグリーンに塗られています。このオリジナル塗装車輌は貴重です。
No.D700_170830-041
2017年8月30日
函館市電 720号
中央病院前→五稜郭公園前
五稜郭公園前の交差点で信号待ちの720号。
No.D700_170830-012
2017年8月30日
函館市電 721号
杉並町→五稜郭公園前
五稜郭公園前の繁華街をゆく721号。側面の方向幕は塞がれて局章と車番を表示しています。
No.D700_170831-170
2017年8月31日
函館市電 724号
堀川町→昭和橋
堀川広路の緑をバックに走る724号。
800形
No.D700_170830-019
2017年8月30日
函館市電 812号
杉並町←五稜郭公園前
五稜郭公園前電停を出る湯の川行き812号。800形は801〜812の12両が存在しましたが1990年から11両が8000形,8100形に車体更新されており,オリジナルな姿ではこの812号が孤軍奮闘しています。
No.D700_170830-019
2017年8月30日
函館市電 812号
中央病院前←五稜郭公園前
朝の市街地をゆく812号。
No.D700_170831-086
2017年8月31日
函館市電 812号
杉並町
杉並町電停に停車中の812号。
No.D700_170831-088
2017年8月31日
函館市電 812号
杉並町→柏木町
柏木町に向け加速。
No.D700_170831-172
2017年8月31日
函館市電 812号
堀川町→昭和橋
堀川広路の緑をバックに。

 2017年9月10日 ページ新設

■参考文献
 今尾恵介 日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道 新潮社
 Wikipedia 函館市企業局交通部