福島臨海鉄道

 福島臨海鉄道は常磐線泉駅と小名浜駅を結ぶ貨物専用鉄道です。1907年に設立された岩城海岸軌道を前身とし,1939年10月16日に小名浜臨港鉄道,1967年4月1日に福島臨海鉄道に改称しています。2022年11月現在,DLは55t機であるDD55と56t機のDD56が在籍しています。

形式 番号 製造所 製造年 主な仕様
DD50 DD501 新潟鐵工所 1960年 小名浜臨港鉄道初のディーゼル機関車,50t機,国鉄向け試作車,1994年廃車。
DD55 DD551 富士重工 1966年 小名浜臨港鉄道時代に導入
DD552 富士重工 1970年 社名改称後に導入,2020/3/14に検査満了,本線走行不可
DD553 → DD5531 新潟鐵工所 1973年 修理時にエンジン換装しDD5531に改番
DD56 DD5601 → DD561 新潟鐵工所 1978年 1996年の修理時にエンジン換装しDD561に改番

DD5531
No.D700_151031-015
2015年10月31日 6:55
DD5531
福島臨海鉄道 泉←小名浜
泉に送り込まれるDD5531単機回送。
No.D700_151031-020
2015年10月31日
DD5531
福島臨海鉄道 小名浜→泉
DD13に類する小型DLですが,アップで見ると迫力があります。
No.D700_151031-010
2015年10月31日
福島臨海鉄道 小名浜←泉
軌道チェックに余念のない保線員。
(2022/11/24ワイド化)
No.D700_151031-028
2015年10月31日 7:16
DD5531 + トキ25000
福島臨海鉄道 泉→小名浜
この日の安中貨物(返空)はタキなしのトキ6両でした。トキ25000は東邦亜鉛小名浜精錬所から安中精錬所に送られる亜鉛精鉱の運搬に使用されています。
No.D700_151031-040
2015年10月31日
DD5531
東邦亜鉛 小名浜精錬所
列車は一旦小名浜で機回しして東邦亜鉛の専用線で小名浜精錬所に入ります。小名浜精錬所内で機回し中のDD5531。
(脚立使用)
No.D700_151031-040
2015年10月31日
DD5531 + トキ25000
東邦亜鉛 小名浜精錬所
トキを牽引して一旦前進。
(脚立使用)
No.D700_151031-043
2015年10月31日
DD5531 + トキ25000
東邦亜鉛 小名浜精錬所
推進運転でトキを押し込んでいきます。
(脚立使用)
No.D700_151031-047
2015年10月31日
タキ1200-10
東邦亜鉛 小名浜精錬所
左のタキ1200には宮下駅常備と表記されていますが,右のタキ1200-10には小名浜駅常備になっています。おそらく2015年1月に宮下駅が廃止されたための変更と思われます。
(脚立使用)
No.D700_151031-048
2015年10月31日
タキ1200-10
東邦亜鉛 小名浜精錬所
美しいタキ1200-10。小名浜洗練所の焙焼炉で亜鉛精鉱を焙焼し亜鉛焼鉱が作られます。亜鉛焼鉱は粒状で飛散しやすいため,このタキで安中精錬所まで運ばれます。
(脚立使用)
No.D700_151031-049
2015年10月31日
DD5531 + トキ25000
東邦亜鉛 小名浜精錬所
トキ3両を引いて出てきて,この状態でばらく停車して,しばらくしてからまた入換えしていました。亜鉛精鉱の積み込み設備が3両単位なのかもしれません。
(脚立使用)
No.D700_151031-058
2015年10月31日
DD5531 + トキ25000
東邦亜鉛 小名浜精錬所
少しだけ晴れ間が出ました。
(脚立使用)
No.D700_151031-067
2015年10月31日
コキ107
福島臨海鉄道 小名浜
震災後に整備された小名浜ヤード。
(2022/11/24ワイド化)
No.D700_151031-075
2015年10月31日
コキ107-367
福島臨海鉄道 小名浜
タンクコンテナの積み込み作業風景を見学。
(2022/11/24ワイド化)
No.D700_151031-082
2015年10月31日
福島臨海鉄道 小名浜
新社屋です。
(2022/11/24ワイド化)
No.D700_151031-084
2015年10月31日
福島臨海鉄道 宮下
貨物ファンにはおなじみの駅名でしたが,2015年1月に廃止されてしまいました。
(2022/11/24ワイド化)
No.D700_151031-099
2015年10月31日
福島臨海鉄道 宮下
DD501のロッドが保存されています。横のプレートには1960年3月新潟鉄工所で製作され,小名浜臨港鉄道が購入,鮮魚,鉱石,肥料,コークス,化成品などの輸送に活躍したこと,1983年廃車,軸配置:B-B,自重50t,全長14000mm,など記載されています。
(2022/11/24ワイド化)
No.D700_151031-089
2015年10月31日
DD5531 + トキ25000
東邦亜鉛小名浜精錬所→小名浜
宮下から東邦亜鉛小名浜精錬所の間の引込み線。DD5531がトキ25000を6両牽引して小名浜に向かいます。引込み線なのでDD5531はパトランプを点滅させ,誘導員がデッキに乗っています。隣の線路は泉に向かう本線です。
No.D700_151031-097
2015年10月31日
DD5531 + トキ25000
福島臨海鉄道 泉←小名浜
小名浜で機回しし,泉に向けて力走するDD5531。泉からはEH500にバトンタッチ,安中に向けて亜鉛精鉱を送ります。

 2015年11月1日 ページ新設
 2022年11月23日 キャプション欄左右入替完了
 2022年11月24日 形式番号一覧表を追加
 2022年11月24日 写真ワイド化完了
 

■参考文献
 日本鉄道旅行地図帳 2号 東北 全国・全駅・全廃線 平成20年6月18日発行 新潮社
 Wikipedia 福島臨海鉄道


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