阪急810系

2010年6月に向島支部から譲渡された鉄道コレクションの810系2両をベースにNゲージ化を行いました。

■模型化方針
右図のように,当初導入した2両を第1期工事にて814+864としました。左側が今津(大阪)側です。当然ながらM車は814です。
その後,第2期工事として,815+865-816-866を追加発注し,Mユニットを815に移設,今津線の6両を再現することにしました。編成については当鉄道局の実車ページを参照ください。
 
■部品と発注先
パンタ グリーンマックス PT-43N (×2個入り) 渋谷模型 2  HOBBY SEARCH
動力ユニット トミーテック TM-13 (19m) FS103付属  1  渋谷模型
トレーラー化パーツセット トミーテックTT-04 (2両分) 3  HOBBY SEARCH
カプラー ・KATOカプラー密連形(アーノルドポケット用 20個) 2  HOBBY SEARCH
・密連形TNカプラー(SP 黒6個入り) 2  HOBBY SEARCH (比較TEST用)
塗色 ・車体 阪急マルーン ジェイズ(スプレー缶) 1  IMON
・屋根:ミスターカラー 艦底色 グンゼ(スプレー缶) 1  HOBBY SEARCH
・窓枠:ミスターカラー ウッドブラウン 1  HOBBY SEARCH
・床下機器,台車:クレオス「エクストラダークグレイ」 1 ヨドバシカメラ
インレタ,看板 ジオマトリックス・デザイナーズインク
 ・E905 阪急810(710)系  1 渋谷模型
 ・E801 阪急運行標識板  1 渋谷模型
■各車の紹介
814

今津(大阪)方の先頭車。前パンの美しい形状をしています。鉄コレの塗装を落としてからジェイズの缶スプレーを吹きました。これは今回初めて使用しました。深みのある良い色が出ますが,圧力が強いので離れて吹くとゆず肌になります。また,裏面側が回り込んだ塗料でざらざらになるので,これを防止するためにファン2個を取り付けた塗装台を作成するなど結構苦労しました。連結器は鉄コレのダミーカプラーのままで,後位側はいろいろ試した結果,KATO蜜連カプラーとしました。ジオマトのインレタが定着せずこの工程でも四苦八苦しました。814のパンタはグレーに塗装してみました。
864

814とペアを組むTc車。運転室は存置しています。カプラーは当初KATOの自連を付けていたのですが,解放する時の勝手が異なるのと,ジャンパ線が欲しくなったため,KATO蜜連に変更し,中間はすべてこの蜜連で統一しました。インレタはあまりの食いつきの悪さに挫折し,クリアデカールに一旦転写してから車体に貼り付ける方法を採りました。この方法は,前面への取り付けは特に楽になりますが,クリアデカールの枠が見えてしまいますので,一長一短があります。トップコートの吹き付けはサボっております。
815

モータユニットTM-13を入れてあります。台車枠はFS103です。モータユニットはアルミダイキャストが外から見えて興ざめなのでフラットブラックに塗装して目立たなくしています。パンタは銀塗装です。
865

865は運転台撤去車で,前照灯を削除し,標識灯を削ってフラットにし,幌を付けてあります。810系のニス塗りの窓枠は,鉄コレの色より濃いのでウッドブラウンを手塗りしました。
865+816

連結面です。鉄コレのトレーラー化パーツセットであるTT04は,車間距離を自在に調整できるので,かなり実感的な車間にすうrことができます。816の雨どい部の汚れはコンパウンドで,きれいに落とせていません。816のインレタはクリアデカールに一旦貼り付けた後に車体に張っているのでクリアデカールの端部,というか車体との間に入り込んだ空気層が白っぽく見えて目立っています。このあとに作成した7000系では,トップコートを吹くことでこの部分は多少目立たなくするこことができています。
816

865と同様,運転台を撤去した816。幌は865側に取り付けてあります。貫通扉は撤去しようかと思いましたが面倒なので存置しています。
866

宝塚(神戸)側の先頭車です。
814&866

866の標識灯は,樹脂の導光ファイバーをハンダゴテであぶって先端を丸めたものを取り付けています。814は未改造。また,814は梅田(今津)側,866は神戸(宝塚)側を向くため,連結器胴受の形状が異なります。866の胴受は手元にあった広幅幌を加工して取り付けてあります。866のジャンパ線は真鍮線で作成。814のジャンパ線は,GMの2800系に付属していたパーツの裏側を少し削って取り付けています。渡り板もGM2800系の余りパーツです。
814 864 815 866

運転台を持つ4両の並びです。やはり看板がつくと阪急らしさが出ます。
 2011年3月27日作成