鹿児島交通 枕崎線 (南薩線)

 鹿児島交通枕崎線は伊集院−加世田−枕崎間49.6kmの路線でした。1914年に南薩鉄道株式会社によって伊集院から加世田まで開通。1931年に加世田から枕崎まで開通しています。1984年3月18日付で廃止されました。南薩線と呼ばれていました。気動車は,末期にはキハ100形とキハ300形が在籍していました。

形式 番号 製造年 製造所 主な仕様
キハ100 キハ101-
キハ106
1952年 川崎車輌 国鉄キハ42600形と準同型,自社発注,エンジンは当初DMH17搭載,機械式変速機,TR29菱枠台車。1970年にエンジンをDMH17Cに換装,変速機をTC2液体式に変更。統括制御機能は非搭載,ATS未設置。キハ42600形同様の20m級3扉車だが妻部は張り上げ屋根,ステップはなく乗降時は床下の踏み板が扉の下にせり出す構造,座席は全部クロスシートで定員80名。
1972年にキハ101,キハ105をキユニ100形キユニ101,キユニ105に改造。
キハ300 キハ301-
キハ303
1954年 川崎車輌 国鉄西鹿児島への直通運転を考慮し,国鉄キハ16の両運仕様で3両を製造。国鉄のキハ10やキハ11より設計が1年早いため,車体寸法が30mm短いなど違いがある。

キハ100 キユニ100
No.N8307-14
1983年3月16日
キハ104
鹿児島交通 加世田
キハ100形は,1952年に自社発注で製造された,国鉄キハ42600形とほぼ同型の気動車です。20m3扉,クロスシートで,キハ101〜キハ106の6両が川崎車輌で製造されています。床の高さよりホームの高さが低いため,停車中に扉下の踏み板がせり出す構造になっています。
No.N8307-15
1983年3月17日
キハ102 キユニ101
鹿児島交通 加世田
停車中のキハ102。乗降用のステップが出ています。側線には郵便荷物車に改造され窓に格子の入ったキユニ101。
(2020/09/27追加)
キハ300
No.N8307-13
1983年3月16日
キハ303
鹿児島交通 枕崎
キハ300形は国鉄キハ16の両運仕様にて1954年に川崎車輌でキハ301〜キハ303の3両が製造されました。国鉄のキハ10やキハ11より設計が1年早く,車体寸法が30mm短いほか,ラジオ受信機能を備えており,屋根上にラジオアンテナが見えます。

 2019年3月24日 ページ新設
 2022年7月30日 形式一覧表を追加


■ 参考文献
  Wikipedia 鹿児島交通枕崎線


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