キハ181系

 キハ181系は国鉄が開発した特急形気動車で,1968年から1972年までに158両が製造されています。キハ80系をベースとしてますが,機関出力の増大,屋根上への自然放熱式冷却器の搭載,冷房装置の強化などで中間車を比較すると重量は3トン増加しています。また,台車は仮想心皿方式となり,枕ばねとして車体直結型空気ばねが採用されました。これに伴い,客用扉が干渉するため引き戸にできず,2枚折戸に変更され,外観上の特徴となっています。また,側面行先表示器を設置しています。車体全長は,新世代の客車・気動車標準の21.3mに拡大されています。
 キハ181系の量産先行車は,1968年に竣工し,同年10月1日から中央西線の特急「しなの」に投入されました。また,1970年2月からは奥羽本線の特急「つばさ」に充当されましたが,一時は過熱による機関や排気管のトラブルが頻発しました。
 その後,伯備線や四国島内向けに増備,投入されました。

区分 形式 番号 主な仕様
量産先行車 キハ181 1-4 先頭車,定員52名,発電セットと走行用機関の大型放熱器を搭載するため便所・洗面所を設置しない
キハ180 1-6 中間車,定員はキハ80より4名多い76名,和式便所と洗面所を設置,行先表示器と便所・洗面所の小窓の位置が量産車と異なる
キロ180 1-2 1等車グリーン車,定員48名,乗務員室設置,便所は出入台側に洋式,反対側車端部に和式をそれぞれ1箇所,洗面所をそれぞれ便所の向かい側に設置
キサシ180 1-2 食堂車,サシ581に準じたレイアウト,側窓は複層式ガラスの間にベネシャンブライドを内蔵,電源はキハ181から供給
量産車 キハ181 5-49 先頭車,発電エンジンが過給器付きDMF15HS-Gに変更
キハ180 7-79 中間車,便所・洗面所の寸法変更と小窓・行先表示器の位置を変更
キロ180 3-13 中間グリーン車,1969年5月の等級制廃止,モノクロス制移行でグリーン車マークを貼付。便所・洗面所の寸法変更と小窓・行先表示器の位置を変更
101-104 1972年に四国特急用として製造,四国では食堂車を連結しないため,0番台の様式便所・洗面所のスペースを車販準備室とした
キサシ180 3-13 量産先行車は開閉窓のある公式側前方の休憩室の窓が普通車と同一寸法だったが,量産車では休憩室を小さくし,通路のある側(非公式側)の前方)の車販準備室の窓と同一寸法とした

2019年 津山
No.D700_190810-020
2019年8月10日
キハ181-12
津山まなびの鉄道館



はるばるキハ181「やくも」に会いに来ました。惚れ惚れする車両です。
(2019/08/14追加)
No.D700_190810-022
2019年8月10日
キハ181-12
津山まなびの鉄道館



正面から。キハ82ゆずりのイケメンフェイス。
(2019/08/14追加)
No.D700_190810-025
2019年8月10日
キハ181-12
津山まなびの鉄道館


ローアングル。 昔,鉄道ジャーナルの四国特集で南風を正面下から見上げるカッコイイ構図があったのを思い出して撮りました。
(2019/08/14追加)

2012年 名古屋
No.D700_120104-367
2012年1月4日
キハ181-1
リニア・鉄道館



1号車が多く展示されているリニア・鉄道館に収蔵されたキハ181-1。屋内展示で劣化の心配もなく安心。
(2022/07/02ワイド化)

No.D700_120104-368
2012年1月4日
キハ181-1
リニア・鉄道館



量産先行車のキハ181-1。この車両は「しなの」の設定のためクハ381-1とは異なりJNRマークがあります。後世までこの雄姿を伝えていきたいです。
(2022/07/02ワイド化)
1998年 東海道本線
No.377-1
1998年2月14日
キハ181系
はまかぜ
東海道本線 芦屋→甲南山手
原色の「はまかぜ」。そろそろ見納めの頃です。
(2013/02/16追加 2021/08/15ワイド化)
1997年 東海道本線
No.366-34
1997年3月27日
キハ181系
はまかぜ
東海道本線 甲南山手→芦屋
夕日を浴びて大阪を目指す「はまかぜ」
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1993年 北陸本線
No.303-12
1993年8月13日
キハ181系
マリン若狭
北陸本線 新疋田→敦賀
夏臨にも活躍するキハ181系。
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1988年 予讃本線
No.152-34
1988年1月3日
キハ181系
しおかぜ
予讃本線 高松


お正月に琴電を見に行った際の高松でのスナップです。一番下のNo.N8301-24の隣のホームです。ホームはかさ上げされ,タイフォンは暖地仕様に,絵入りマークになっていますが,当時はまだ国鉄色で残っていました。
(2008/10/12追加 2022/07/02ワイド化)
1986年 福知山線
No.131-6
1986年7月31日
キハ181系
まつかぜ
福知山線 武田尾←生瀬
武田尾旧線最終日,景勝地を駆ける「まつかぜ」。
(2010/01/30追加 2022/07/02ワイド化)
1986年 山陰本線
No.129-7
1986年7月15日
キハ181系
まつかぜ1・あさしお
山陰本線 浜坂
浜坂で交換する「まつかぜ」と「あさしお」。力強いエンジン音が倍増します。
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
No.129-19
1986年7月15日
キハ181系
まつかぜ
山陰本線 浜坂→久谷
力走する「まつかぜ」。
(2007/06/30再スキャン 2019/07/13ワイド化)
No.129-33
1986年7月15日
キハ181系
24D はまかぜ
山陰本線 餘部→鎧
上り「はまかぜ」が有名撮影地を通過。餘部鉄橋はその後無粋なコンクリート橋に架け替わり,再訪する価値は無くなりました。
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1986年 山口線
No.125-2
1986年3月23日
キハ181系
おき
山口線 津和野←青野山
津和野近郊をゆく「おき」。絵入りマーク。
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1985年 山陰本線
No.111-33
1985年10月21日
キハ181系
6D まつかぜ2号
山陰本線 下市→中山口
秋晴れの山陰本線を快走する「まつかぜ」。
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1985年 東海道本線
No.86-7
1985年1月5日
キハ181系
はまかぜ
東海道本線 芦屋→西ノ宮
新春の「はまかぜ」,文字ヘッドマークもそろそろ見納めの頃。六甲山が綺麗です。
(2007/06/30再スキャン)
(2017/11/23再スキャン・ワイド化)
No.87-4
1985年1月8日
キハ181系
21D はまかぜ1号
東海道本線 芦屋←西ノ宮
下り「はまかぜ1号」を追い写しです。キハ181-32。
(2009/12/26追加 2022/07/02ワイド化)
1983年 東海道本線
No.6-16
1983年7月14日
キハ181系 はまかぜ2号 22D
113系 751M
東海道本線 芦屋→西ノ宮
播州赤穂行きの113系快速751Mとすれ違う22D。22Dは鳥取6:21→9:31姫路9:35→三ノ宮10:24→10:49大阪着。一方の751Mは,草津9:13→大阪10:17→芦屋10:34→12:23播州赤穂のダイヤでした。写真のポイントでは751Mの遅れにより被ったことがわかります。
(2022/02/04追加)
No.8-8
1983年7月27日
キハ181系
はまかぜ2号
東海道本線 芦屋→西ノ宮
定点を快走する「はまかぜ」。夏休みで大阪方にキハ181が1両増結されています。
(2007/06/17再スキャン 2021/08/15ワイド化)
No.28-36
1983年12月30日
キハ181系
はまかぜ
東海道本線 大阪←新大阪
上淀の鉄橋をゆく「はまかぜ」。朝のうち曇っていたのですが,太陽が出てきて良い発色になりました。
(2007/06/30再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1983年 山口線
No.2-14
1983年3月20日
キハ181系
おき
山口線 仁保→篠目
SL撮影のついでにKRで撮った「おき」です。中間車屋根上のラジエターが特徴的です。ヘッドマークは文字のみです。
(2007/06/17再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1983年 予讃本線
No.N8301-24
1983年3月3日
キハ181系
しおかぜ
予讃本線 高松



旧駅の頃の高松にて,キハ181-3です。
(2007/06/17色調補正 2022/03/08ワイド化)
No.N8301-26
1983年3月3日
キハ181系
南風
予讃本線 宇多津
宇多津駅に進入する「南風」
(2009/12/15追加 2022/07/02ワイド化)
No.N8302-9
1983年3月3日
キハ181系
南風
予讃本線 宇多津→丸亀
まだ本四備讃線がない頃です。のどかな単線をゆく「南風」。
(2007/06/17再スキャン 2022/07/02ワイド化)
No.N8302-37
1983年3月3日
キハ181系
しおかぜ
予讃本線 多度津
多度津駅脇の跨線橋からのバルブ撮影。特急マークが取れてしまっています。
(2007/06/17再スキャン 2022/07/02ワイド化)
1982年 東海道本線
No.N8209-23
1982年7月5日
キハ181系
はまかぜ
東海道本線 摂津本山←芦屋

7月からキハ82系に代わって阪神間を走り始めた181系です。83年のネガが軒並み変色して使い物にならなくなっている中,82年のこのネガはほとんど変色しておらず,当時の光景を美しく伝えてくれています。
(2009/12/20追加 2022/07/02ワイド化)

 2004年1月25日 ページ新設
 2007年6月30日 写真再スキャン完了
 2022年6月21日 解説・形式一覧表追加
 2022年7月2日 写真ワイド化完了
 2022年10月29日 キャプション欄左右入替完了


■ 参考文献
 Wikipedia 国鉄キハ181系気動車


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