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ED77
900番台 基本番台
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ED77 1-14
 磐越西線郡山-喜多方間の電化開業用として,昭和41年度第1次債務で製造されました。製造会社はED75と同じく,日立製作所(1-7),東京芝浦電気(8-10),三菱電機・三菱重工(11-14)の3社で担当しています。ED93を量産設計に移したものであり,概要は変化がなく,主電動機はMT52,出力1,900kWとなっています。回路構成も逆並列サイリスタ+ダイオードブリッジ式となっています。ただし,主要電気機器はED75Sと同系のものが多く,足回りはED94の流れをくんでいます。
ED77 15
 昭和44年度第2次債務にて,磐越東西線直通貨物列車増発用として1両のみ増備されています。変更点は,主電動機がMT52Aとなり,空気圧縮機,ブレーキ弁,熱線入り前面ガラスなどが異なっています。
■ 新製車
形式 番号 製造年 製造会社 発注区分名 発注名目 仕様変更点
ED77 126‐7 1967 日立製作所 昭和41年度
第1次債務
磐越西線郡山-喜多方間電化開業用 ED93に対し貫通扉, KE77ジャンパ連結器,元空気溜め管,釣合い管装備,前面窓傾斜無し,機器室延長し屋根上風防廃止,車体長15,800mm
810 1967 東京芝浦電気
11121314 1967 三菱電機・三菱重工
15 1970 三菱電機・三菱重工 昭和44年度
第2次債務
磐越東西線直通貨物列車増発用 主電動機MT52A
ED77 1
No.73-9
1984年9月26日
ED77 1+50系
磐越西線 翁島←猪苗代
1号機牽引の50系。稲穂の黄色が素敵です。50系客車は短命でした。1号機は67年5月12日に落成し,福島機関区に配置されています。ED77の検査,修繕は同区で受け持ち,通常の運用,管理は会津若松で実施する変則的な形態となっています。
(2006/05/16再スキャン 2022/09/16ワイド化)
No.D70s_050730-14
2005年7月30日
ED77 1
仙台総合車両センター
上の写真から21年を経て再会することができたED77 1号機。カメラもデジカメになり隔世の感があります。2END側。
(2005/08/03追加 2023/03/04ワイド化)
No.D70s_050730-56
2005年7月30日
ED77 1
仙台総合車両センター
ツララ切り。運転席から前照灯の点灯状態を確認するため孔が開けられています。
(2023/03/04追加)
No.D70s_050730-58
2005年7月30日
ED77 1
仙台総合車両センター
長年にわたり磐越西線に君臨してきた顔
(2023/03/04追加)
No.D70s_050730-64
2005年7月30日
ED77 1
仙台総合車両センター
貫通扉と運転席周辺
(2023/03/04追加)
No.D70s_050730-65
2005年7月30日
ED77 1
仙台総合車両センター


ボランティアの努力により美しく塗装されています。こちらが1END側です。
(2005/08/03追加)
No.D70s_050730-67
2005年7月30日
ED77 1
仙台総合車両センター
ED77 1号機の日立プレート
(2005/08/03追加 2023/03/04ワイド化)
ED77 2
No.232-22
1991年8月17日
ED77 2
吹田機関区


吹田区の撮影会で展示されたED77 2号機。かなり傷んでいました。
(2006/05/29再スキャン
2023/03/04ワイド化)
ED77 6
No.72-15
1984年9月26日
ED77 6+50系
磐越西線 翁島→猪苗代
この日,磐越西線・猪苗代はフルムーンお召で大賑わいでした。ED77 6号機は日立製作所で1967年6月21日に落成しています。ED77は磐越西線での運用を考慮して重連総括制御方式となったため,車体も貫通形構造となり,端面はED75と似た印象となりました。ただ,運転室側窓は,ED93形と同一の下降式1枚窓となり,800mmの車体延伸があったものの,車体側面は同形式と大差ありません。しかし,耐寒耐雪構造に伴う特高圧機器の室内移設はうまく処理されており,ED93形のような屋上モニタはなく,すっきりしています。
(2006/05/16再スキャン 2022/09/16ワイド化)
ED77 8
No.73-6
1984年9月26日
ED77 8+ED77+貨物
磐越西線 翁島→猪苗代
正面扉のみ塗り替えたのか? 鼻筋の色が薄いED77 8号機。ED77 8号機は東京芝浦電気で1967年5月31日に落成しています。ED77の端面スカートには,列車暖房用のKE3,重連総括制御用のKE77ジャンパ連結器がそれぞれ1個ずつ両栓式に配置されています。
(2006/05/16再スキャン 2023/03/04ワイド化)
ED77 10
No.73-12
1984年9月26日
ED77 10+シナ座
磐越西線 翁島←猪苗代
お召予備機のED77 10号機がシナ座を引いてきました。ED77 12号機ほどの装飾はないものの,きれいです。ED77 10号機は東京芝浦電気で1967年6月22日に落成しています。ED77形の台車は,ED94形と同一のDT129I・Jを使用し,中間従台車も同改良タイプTR103Cを採用して,同様に動軸重4段切り替えを採用しています。この結果,機関車重量75.0t,最大軸重16.8t,常用軸重14.8tになり,ED93形の動輪上重量60.0tから59.2tに変化しています。
(2006/05/16再スキャン 2023/03/04ワイド化)
No.213-21
1991年4月6日
ED77 10+50系
磐越西線 郡山
ED77 10号機牽引の50系,客レが貴重になってきたので気合を入れてバルブしました。
(2004/11/13再スキャン 2021/04/18ワイド化)
No.308-36
1993年8月28日
ED77 10+ED77 5
+タキ1900 (7両)
+コキ50000 (5両)
磐越西線 翁島←猪苗代
写真ではわかりにくいですが,住友セメントのタキ1900を7両,コキ50000を5両牽引しています。この日は早朝から出掛けたのですが,午前中は天気が悪く,朝のDD51重連貨物やED77の50系客レは露出無くブレてしまいました。写真の場所ではリュック型のカメラバッグをひっくり返してしまい,レンズがゴロゴロ…。フィルターやフードを無くしてしまいました。
(2006/05/29再スキャン 2021/04/18ワイド化)
No.309-19
1993年8月28日
ED77 10+ED77 5
+コキ50000 (5両)
磐越西線 広田
上と同じ列車ですが,広田に工場がある住友セメントのタキ1900を開放し,コキ5両のみとなっています。天候が回復してきれいに撮れました。
(2004/11/13再スキャン 2023/03/04ワイド化)
No.310-6
1993年8月28日
ED77 10+50系
磐越西線 猪苗代
上の貨物を引いていったカマが50系を引いて上って来ました。猪苗代でのバルブですがまだ空が明るく見えます。
(2004/11/13再スキャン 2023/03/04ワイド化)
ED77 11
No.257-22
1992年1月7日
ED77 11+ED77+コキ
磐越西線 磐梯熱海←安子ヶ島
雪晴れの中をゆくED77 11号機。次位のカマと微妙に塗色が違います。ED77 11号機は,三菱電機・三菱重工により製造され,1967年6月6日に落成しました。
(2004/11/13再スキャン 2023/03/04ワイド化)
ED77 12
No.72-2
1984年9月26日
ED77 12
お召本務機
磐越西線 郡山
郡山駅構内において,国旗飾り付け作業中(後方)の12号機。えっ,こんなきれいな機関車あったの?という印象でした。ED77 12号機は三菱電機・三菱重工により製造され,1967年6月8日に落成しました。
(2005/05/22再スキャン 2023/03/04ワイド化)
No.72-9
1984年9月26日
ED77 12
お召本務機
磐越西線 郡山
同じく2END側に国旗飾り付け作業中のED77 12号機。国旗が前方に張り出しており,綺麗にはためくように考慮されています。
(2023/03/04 本ページに追加)
No.72-10
1984年9月26日
ED77 12
お召本務機
磐越西線 郡山
結構取り付けが難しいようで時間をかけて組み立てていました。
(2023/03/04 本ページに追加)
No.72-33
1984年9月26日
ED77 12+1号編成
お召列車
磐越西線 翁島←猪苗代
昭和天皇・香淳皇后のフルムーンご旅行の際,翁島まで運転されたお召列車です。
(2004/11/14写真入換)
No.72-36
1984年9月26日
ED77 12+1号編成
お召列車
磐越西線 翁島←猪苗代
磐梯山の麓を通過中の豪華編成です。このときは無茶撮りしてしまい,御料車までフィルムが持ちませんでした。
(2023/03/04 本ページに追加)
ED77 13
No.255-30
1992年2月1日
ED77 13重連+コキ
磐越西線 磐梯熱海←安子ヶ島
雪の中を力強く進むED77 13号機牽引のコンテナ列車。D51通過前でたくさんのギャラリーが見守りました。ED77 13号機は三菱電機・三菱重工により製造され,1967年6月14日に落成しました。
(2006/05/29再スキャン 2023/03/04ワイド化)
ED77 14
No.179-17
1989年12月24日
ED77 14+50系
磐越西線 会津若松
クリスマスツアーでの1コマ。ED77 14号機は三菱電機・三菱重工により製造され,1967年6月16日に落成。福島区に配置されています。
(2006/05/29再スキャン 2023/03/04ワイド化)
No.179-20
1989年12月24日
ED77 14+50系
磐越西線 磐梯町
交換のため磐梯町の駅に停車中の客車列車。正面からの光源がなく黒くなってしまいました。
(2005/03/12再スキャン 2023/03/04ワイド化)
No.202-2
1991年2月3日
ED77 14+50系
磐越西線 磐梯町
D51498が走る日の朝,50系を牽引してきた14号機。偶然ですが上の写真と同じ磐梯町駅での再会です。この列車はNikonF4sを投入して最初に撮った記念すべき被写体で,少しアンダーぎみでした。
(2006/05/29再スキャン 2022/09/16ワイド化)

 2003年3月7日 電気機関車館に本ページ開設
 203年5月17日 写真追加
 2003年7月21日 キャプション追加
 2004年2月11日 写真追加
 2023年1月24日 形式一覧表をページトップに移設
 2023年3月4日 形式一覧表に製造年,仕様変更点を追記
 2023年3月4日 キャプション欄左右入替完了
 2023年3月4日 形式一覧表の機関車番号から写真へのリンク設置
 2023年3月4日 写真ワイド化完了


■参考文献
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 10 鉄道ファン331 1988年11月号 交友社 (ED77 1-14)
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 14 鉄道ファン338 1989年6月号 交友社 (ED77 15)
 
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