阪急電車

320形

 阪急320形は神戸線の900形をベースに小形化し,宝塚線用として1935年に製造された全鋼製車であり,開業時の1形以来の新製投入となりました。同年3月,川崎車輌にて12両が製造されました。車体長は15m,車体幅は2.35m,両運転台車で,妻面には900形同様中央に貫通扉を持つ3枚窓で,運転席上部の幕板部に行先方向幕,助士台型幕板部に尾灯を付けています。当初からドアエンジンを備え,制御管式の自動空気ブレーキを採用,2扉,車内はロングシートとなっています。1966年に能勢電鉄に貸与,1973年に正式譲渡,1986年まで活躍しました。

■ 新製車
形式 車番 製造年 主な仕様・相違点
320
(Mc)
320-331 1935 両運転台,主電動機SE-107(48kW/600V)×4基搭載,制御器電空カム軸式PC-5,吊り掛け式,歯車比28:58(1:2.07)

320
No.117-21
1986年1月26日
518F
320他 5両
普通 山下行
能勢電鉄 日生中央-山下


日生中央 518-519-331-320-323 山下

車内の写真しかありませんが,518Fの中間に組み込まれた320形の車内。白熱灯,320形は両運転台車。
(2024/02/08 ワイド化)
 
 2009年7月25日 ページ作成開始
 2009年8月15日 ページ公開
 2009年11月28日 編成表作成
 2011年11月19日 形式毎ページ分離
 2024年2月8日 写真ワイド化完了
 2024年2月8日 キャプション欄左右入替完了
 2024年2月14日 各写真に編成を追記
 2024年2月14日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年2月14日 610系とページ分離
 2024年2月15日 ページを320形に変更


■参考文献
 ・神戸大学鉄道研究会編 丙線 第30号 阪急電鉄特集 1984年11月発行
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 328 1988年8月号
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 332 1988年12月号
 ・阪急電鉄・諸河 久共著 日本の私鉄F 阪急 カラーブックス 保育社
 ・阪急電鉄開業100周年記念HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて 2010 阪急コミュニケーションズ
 ・Wikipedia 阪急320形電車


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