785系
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 785系はJR北海道として初の新型特急形電車で,1990年に札幌‐旭川間の特急用として投入されました。JRグループの旅客用量産型車両として初めてVVVFインバータ制御を採用,車体は軽量ステンレスとし車体断面は721系と同じとしています。1990年に基本編成4両x5本,付属編成2両x5本が製造されました。その後,2001年に全編成の方向転換が実施され,2002年には普通車指定席uシート車として新造したモハ784を基本編成に組み込み5両固定編成化,付属編成についても2本ずつ連結し新造したuシート車モハ785 500番台車を挿入,こちらも5両固定編成化しています。余剰となったNE‐105編成(付属2両)は長期保留車となり,2010年に789系「スーパー白鳥」増結用に300番台として改造されました。
■ 新製車
形式 番台区分 記号 番号 製造年 主な仕様・相違点
クモハ785 0番台 Mc 1‐5 1990 当初札幌向き,旧4両基本編成4号車,主電動機搭載,サハ784とMTユニットを組む,定員60名,2001年方転
100番台 Mc 101‐105 1990 当初札幌向き,旧2両付属編成,主電動機搭載,クハ784 TAcとMTユニットを組む,定員60名,2001年方転
モハ785 0番台 M 1‐5 1990 旧4両基本編成2号車,主電動機搭載,サハ784とMTユニットを組む,定員68名
500番台 Mu 501 502 2002 uシート車,旧付属編成2組と5両編成を組成,クハ784から給電を受ける,主電動機搭載,定員49名
モハ784 500番台 Mu' 501‐505 2002 基本編成組み込み用uシート車,1M方式,パンタグラフ,主変圧器,主電動機搭載,定員49名
クハ785 0番台 Tc 1‐5 1990 当初旭川向き,旧4両基本編成1号車,トイレ設置,定員56名,2001年方転
クハ784 TAc 1‐5 1990 当初旭川向き,旧2両付属編成,クモハ785‐100番台とMTユニットを組みM車に電力供給するためのパンタグラフ,主変圧器を搭載,トイレ設置,定員56名,2001年方転
サハ784 TA 1‐5 1990 付随電源車,旧4両基本編成3号車,クモハ785,モハ785とMTユニットを組みM車に電力供給するためのパンタグラフ,主変圧器を搭載,トイレ設置,定員60名
■編成
← 札幌 旭川・新千歳空港・室蘭→
NE‐1 ‐ NE‐5
(1990‐2001)
クモハ785
1‐5
サハ784
1‐5
モハ785
1‐5
クハ785
1‐5
方転前
NE‐101 ‐ NE‐105
(1990‐2001)
クモハ785
101‐105
クハ784
1‐5
方転前
NE‐1 ‐ NE‐5
(2002‐)
クハ785
1‐5
モハ784
501‐505
モハ785
1‐5
サハ784
1‐5
クモハ785
1‐5
5両化
方転後
NE‐501 NE‐502
(2002‐)
クハ784
1 2
モハ785
501 502
クモハ785
101 102
クハ784
3 4
クモハ785
103 104
5両化
方転後
クモハ785 1‐5
No.193‐26
1990年8月6日
NE‐4編成
クモハ785‐4他 4両
試運転
函館本線 札幌
[方転前] 札幌 クモハ785‐4+サハ784‐4+モハ785‐4+クハ785‐4 旭川

9月1日からの営業運転を前に入念に試運転中の785系新製車が夜の札幌駅に到着。新製時,基本編成は札幌方がクモハ785,旭川方がクハ785の4両編成となっていました。
No.193‐25
1990年8月6日
NE‐102+NE‐2編成
クモハ785‐2他 6両
試運転
函館本線 札幌
[方転前] 札幌 クモハ785‐2+サハ784‐2+モハ785‐2+クハ785‐2+クモハ785‐102+クハ784‐2 旭川

上と同じ日に試運転を行っていたNE‐2編成。こちらは付属編成を含めた6両での試運転でした。
No.D200_090320‐65
2009年3月20日
NE‐5編成
クモハ785‐5他 5両
函館本線 苗穂→白石
[方転後] 旭川 クモハ785‐5+サハ784‐5+モハ785‐5+モハ784‐505+クハ785‐5 札幌

785系の基本編成は落成時4両でしたが,2001年8‐9月に付属編成を含む全編成が方向転換され,2002年に1M方式のモハ784‐500番台車が札幌寄りの2両目4号車に普通車指定席uシート車として挿入され5両化されました。
No.D200_090320‐65
2009年3月20日
NE‐1編成
クモハ785‐1他 5両
函館本線 苗穂→白石
[方転後] 旭川 クモハ785‐1+サハ784‐1+モハ785‐1+モハ784‐501+クハ785‐1 札幌

785系の前面は2001年に降雪対応改造がなされ,前面窓への着雪抑制のため,前面窓上部に781系と同様の導風器を取り付けまました。一方,床下機器への着雪抑制のためスカートにも丸穴が設けられて前面のイメージが変わっています。
クハ785 1‐5
No.193‐27
1990年8月6日
NE‐4編成
クハ785‐4他 4両
試運転
函館本線 札幌
[方転前] 札幌 クモハ785‐4+サハ784‐4+モハ785‐4+クハ785‐4 旭川

デビュー前の試運転。
クハ784 1‐5
No.193‐23
1990年8月6日
NE‐102+NE‐2編成
クハ784‐2他 6両
試運転
函館本線 札幌
[方転前] 札幌 クモハ785‐2+サハ784‐2+モハ785‐2+クハ785‐2+クモハ785‐102+クハ784‐2 旭川

運転台下のLED表示器。北海道の地図と試運転の文字が交互に表示されていました。
No.D200_090320‐66
2009年3月20日
NE‐502編成
クハ784‐2他 5両
函館本線 苗穂←白石
[方転後] 旭川 クモハ785‐104+クハ784‐4+クモハ785‐102+モハ785‐502+クハ784‐2 札幌

付属編成は2001年に方向転換の上,2002年に付属編成2本を連結し,写真前から2両目にuシート車モハ785‐502を挿入,5両編成に仕立てられたNE‐502編成。前3両をユニットにするためクハ784‐2に搭載されている主変圧器の容量アップをおこなっています。また窓下の前照灯は視界確保のため1999年3月から2000年1月にかけてHIDに交換されました。

 2024年10月11日 ページ作成開始
 2024年10月12日 ページ新設


■参考文献
 Wikipedia JR北海道785系電車


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