JR九州

885系
 885系はJR九州の振り子式特急電車で,485系783系で運用されていた特急「かもめ」の速度向上のために開発されました。デザインは787系883系と同様に水戸岡鋭治氏主宰のドーンデザイン研究所が担当,製造は日立製作所で,同社のA‐trainシステムを採用,ダブルスキン構造のアルミニウム合金車体を摩擦攪拌方式(FSW)で製造しています。2000年に「かもめ」用の1次車6両×7本(SM1‐7編成),2001年に「ソニック」用2次車5両×4本(SM8‐11編成),2003年に2次車6両化用の4両,2004年には事故廃車補充用の3両が製造されました。2015年現在,全66両が南福岡車両区(本ミフ)に在籍しています。最高速度は883系と同じ130km/hで、80km/h以上の速度領域での加速力を向上させることで高速性能の改善が図られ,速度種別はA68となっています。885系は,2001年に鉄道友の会第44回ブルーリボン賞、ブルネル賞、財団法人産業デザイン振興会グッドデザイン賞を受賞しています。なお,塗装の帯色は1次車が黄色,「ソニック」用2次車が青色と区別されていましたが,運用上の自由度を高めるため2012年上期までに青色に統一されました。
■ 新製車
形式 番台区分 番号 製造年 主な仕様・相違点
クモハ885 0番台 1‐11 2000‐2001 奇数(上り)向き,6号車,主変換器,CP搭載,洋式トイレ,フリースペース設置,定員48名
400番台 403 2004 同上,クモハ885‐3事故廃車に伴う補充として製造
モハ885 0番台 1‐11 2000‐2001 シングルアーム式パンタグラフ,主変圧器搭載,5号車,自動販売機,フリースペース設置,定員60名
100番台 101‐107 2000 1次車2号車,車椅子対応座席,バリアフリー対応トイレ,全席にコンセント,電話室,フリースペース設置,定員46名
200番台 201‐204 2001 2次車2号車,車椅子対応座席,バリアフリー対応トイレ,全席にコンセント,電話室,ミニショップ設置,定員46名
400番台 403 2004 0番台と同仕様,モハ885‐3事故廃車に伴う補充として製造
クロハ884 1‐11 2000‐2001 偶数(下り)向き,1号車,グリーン客用洋式トイレ,フリースペース,文字放送受信装置設置,定員40名(グリーン12名,普通28名)
サハ885 0番台 1‐11 2000‐2001 4号車,CP2台搭載,洋式トイレ,フリースペース,デッキに簡易車掌台設置,定員60名
100番台 101‐107 2000 1次車3号車,ミニショップ,フリースペース設置,定員60名
300番台 301‐304 2003 2次車3号車,コモンスペース(拡大),衛星放送受信装置設置,定員60名
400番台 403 2004 0番台と同仕様,サハ885‐3事故廃車に伴う補充として製造
 クモハ885‐3,モハ885‐3,サハ885‐3は2003/09/01事故廃車,2004年補充用400番台車3両製造
■編成
← 小倉・佐世保 早岐・佐伯 →
1次車
ミフ SM1‐7
クモハ885
‐0
/400
モハ885
‐0/400
サハ885
‐0/400
サハ885
‐100
モハ885
‐100
クロハ884
2次車
ミフ SM8‐11
クモハ885
‐0
モハ885
‐0
サハ885
‐0
サハ885
‐300
モハ885
‐200
クロハ884
クモハ885 1‐11
No.D200_110429‐165
2011年4月29日
ミフ SM4編成
クモハ885‐4他 6両
ソニック
鹿児島本線 博多
小倉/奇 クモハ885‐4+モハ885‐4+サハ885‐4+サハ885‐104+モハ885‐104+クロハ884‐4 佐伯・博多

博多に停車中の885系。
No.D700_120126‐5
2012年1月26日
ミフ SM1編成
クモハ885‐1他 6両
ソニック
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐1+モハ885‐1+サハ885‐1+サハ885‐101+モハ885‐101+クロハ884‐1 佐伯・博多

連続立体化工事中の大分駅地平ホーム2番線におけるクモハ885‐1先頭部。
No.D700_120126‐6
2012年1月26日
ミフ SM1編成
クモハ885‐1他 6両
ソニック
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐1+モハ885‐1+サハ885‐1+サハ885‐101+モハ885‐101+クロハ884‐1 佐伯・博多

朝日に輝く885系SM1編成。
No.D700_120126‐7
2012年1月26日
ミフ SM1編成
クモハ885‐1他 6両
ソニック
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐1+モハ885‐1+サハ885‐1+サハ885‐101+モハ885‐101+クロハ884‐1 佐伯・博多

クモハ885‐1のアップ。
No.D700_150903‐46
2015年9月3日
ミフ SM4編成
クモハ885‐4他 6両
ソニック
日豊本線 大分

小倉/奇 クモハ885‐4+モハ885‐4+サハ885‐4+サハ885‐104+モハ885‐104+クロハ884‐4 佐伯・博多


大分駅1番線で発車著直前の"白いソニック"。SM4編成。
(2022/10/28ワイド化)
No.D700_150904‐81
2015年9月4日
ミフ SM10編成
クモハ885‐10他 6両
回送
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐10+モハ885‐10+サハ885‐10+サハ885‐303+モハ885‐203+クロハ884‐10 佐伯・博多

分オイに回送されるSM10編成の6両。
No.D700_150904‐99
2015年9月4日
ミフ SM4編成
クモハ885‐4他 6両
ソニック
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐4+モハ885‐4+サハ885‐4+サハ885‐104+モハ885‐104+クロハ884‐4 佐伯・博多

SM4編成小倉方の6号車,クモハ885‐4。35mmが気に入りました。
クロハ884 1‐11
No.D200_090307‐14
2009年3月7日
ミフ SM7編成
クロハ884‐7他 6両
ソニック
鹿児島本線 箱崎←千早
小倉/奇 クモハ885‐7+モハ885‐7+サハ885‐7+サハ885‐107+モハ885‐107+クロハ884‐7 佐伯・博多

第1次車新製時の旧塗色をまとって多々良川橋梁をゆく885系SM7編成。
No.D200_090307‐21
2009年3月7日
ミフ SM7編成
クロハ884‐7他 6両
ソニック
鹿児島本線 箱崎−千早
小倉/奇 クモハ885‐7+モハ885‐7+サハ885‐7+サハ885‐107+モハ885‐107+クロハ884‐7 佐伯・博多

この日はここで遅れ「はやぶさ」を待っていました。上のSM7編成が博多から折り返してきました。
(2022/10/28ワイド化)
No.D200_090307‐50
2009年3月7日
ミフ SM1編成
クロハ884‐1他 6両
ソニック
鹿児島本線 箱崎−千早
小倉/奇 クモハ885‐1+モハ885‐1+サハ885‐1+サハ885‐101+モハ885‐101+クロハ884‐1 佐伯・博多

多々良橋梁で813系とすれ違う885系SM1編成。
No.D700_150903‐72
2015年9月4日
左 ミフ SM4編成
クロハ884‐4他 6両
右 ミフ SM10編成
クロハ884‐10他 6両
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐4+モハ885‐4+サハ885‐4+サハ885‐104+モハ885‐104+クロハ884‐4 佐伯・博多
小倉/奇 クモハ885‐10+モハ885‐10+サハ885‐10+サハ885‐303+モハ885‐203+クロハ884‐10 佐伯・博多

大分での787系を挟んでのスリーショット。
No.D700_150904‐80
2015年9月4日
ミフ SM4編成
クロハ884‐4他 6両
ソニック
日豊本線 大分
小倉/奇 クモハ885‐4+モハ885‐4+サハ885‐4+サハ885‐104+モハ885‐104+クロハ884‐4 佐伯・博多

大分に停車中の885系SM4編成の1号車,クロハ884‐4。車体中央にある扉でクロハとわかります。流線型に35mmの画角がフィットします。
No.D700_180317‐121
2018年3月17日
ミフ SM4編成
クロハ884‐4他 6両
特急 かもめ13号
鹿児島本線 原田←天拝山
博多/奇 クモハ885‐4+モハ885‐4+サハ885‐4+サハ885‐104+モハ885‐104+クロハ884‐4 長崎

885系SM4編成のかもめ13号。青空に白が映えます。
(2018/03/18追加)

 2015年9月13日 ページ新設
 2022年10月28日 写真ワイド化完了
 2022年10月28日 キャプション欄左右入替完了
 2024年2月5日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年2月5日 編成表を追加
 2024年2月6日 新製車一覧表を追加
 2024年2月7日 各写真に編成を追記
 2024年2月7日 イベント毎昇順から形式番台区分毎,時系列に並べ替え
 2024年2月7日 新製車一覧表および編成表から写真へのリンクを設置


■参考文献
  Wikipedia JR九州885系電車


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