ED76
1〜94 501〜522 (500番台) 1001〜1023 (1000番台)

■ED76 1001〜1010は,鹿児島本線熊本−鹿児島間電化開業用として,ED76 31〜48号機と同時期に製作されています。客貨高速列車牽引用設備を持つことから1000番台が充てられています。機関車の本体はED76 31〜48と同一で,外観上はスカート部のジャンパ類に差異が見られる程度です。位置づけとしては,ED73 1000,ED75 300の後継機にあたります。高速形設備はED75 1000とほぼ等しく,電磁ブレーキ指令装置,応速度編成増圧ブレーキ装置,供給空気だめ圧力保持装置,元だめ管引通し構造,編成との連絡電話装置などを備え,20系客車,10000系貨車をけん引することができます。重連仕様であるED75 1000と比較すると,非重連方式のため,端面スカートにつり合い管ホース,KE77ジャンパ類の設置がなく,またSG搭載の関係から応荷重式増圧ブレーキ装置を追加しているなどの相違があります。

■ED76 1011〜1014は昭和48年度民有車両にて,山陽・九州線寝台特急列車増発用および九州線フレートライナー列車増発用として増備されたグループです。設計変更箇所は多く,1人乗務を考慮した運転台交換回路の新設,時刻表,電話機廃止,扇風機新設,主幹制御器の変更などが行われています。機器室では,低圧タップ切換器,逆転器,単位スイッチの変更や,ブレーキシリンダ圧保持装置の設置などがあります。屋上では交流避雷器がCB106真空遮断器に,パンタグラフ断路器の変更も行われています。スカート部では,KE59ジャンパ連結器栓受が撤去されKE72ジャンパ連結器栓受のみとなっています。機関車番号は梨地文字のブロック式となり,端面通風口は2位と3位の機関士側のみとなり,1位と4位は廃止されている点,また標識灯が電球外部交換式の小形灯体に変化している点,飾り帯が銀ペンキ塗装に変更されている点,が特徴として目に付きます。

■ED76 1015〜1023は昭和53年度第1次債務にて,日豊本線南宮崎−鹿児島間電化開業用として増備されました。この9両がED76形の最終ロットとなりました。主な変更点は,主電動機のMT52B化,台車鋼板材,計器用変圧器の非PCB化,桜島の降灰対策としての運転室側窓のアルミユニットサッシ化,ブロック式ナンバープレートのステンレスエッチング文字化,などです。

ED76 1003
No.123-12
1986年3月19日
ED76 1003
佐世保線 有田

有田駅にて待機中の1003号機。
ED761003は昭和44年度第3次債務,日立製作所にて1970(昭和45)年7月14日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されています。
ED76 1008
No.123-13
1986年3月19日
ED76 1008
佐世保線 有田

上と同じく有田駅にて待機中の1008号機。
ED761008は昭和44年度第3次債務,三菱電機・三菱重工にて1970(昭和45)年8月11日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されています。
ED76 1010
No.120-32
1986年3月16日
ED76 1010+コキ
鹿児島本線 八代←肥後高田

八代からちょっと歩いた所で安易に撮影。手前の非電化線は肥薩線です。
ED761010は昭和44年度第3次債務で製作された28両(ED76一般形18両,1000番台10両)の最終ナンバーで,三菱電機・三菱重工にて1970(昭和45)年8月13日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されています。
ED76 1015
No.120-29
1986年3月16日
ED76 1015+コキ
鹿児島本線 八代→肥後高田

手前のキロポストは肥薩線の1kmを示しています。
ED761015は,昭和53年度第1次債務,日立製作所にて1979(昭和54)年9月13日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されました。最終ロットに当たる1015〜1023までの9両には,桜島の降灰侵入を防止することを目的として,運転室側窓に高気密性アルミユニットサッシが採用されています。
天拝山まで行って813系に裏カブリされてますが,順光なのでまあいいとしましょう。
(2018/03/18追加)
No.D700_180317-115
2018年3月17日
4081レ ED761015+コキ
鹿児島本線 原田←天拝山
ED76 1016
上のNo.120-32と同じ場所です。のんびりした雰囲気の田園地帯でした。
ED761016は,昭和53年度第1次債務,日立製作所にて1979(昭和54)年9月20日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されました。
No.120-27
1986年3月16日
ED76 1016+24系25形
4レ はやぶさ
鹿児島本線 八代←肥後高田
ED76 1021
No.123-23
1986年3月20日
ED76 1021+24系25形
4レ はやぶさ
鹿児島本線 西鹿児島

西鹿児島4番線に据え付けられる4列車。春休みということで賑わっていました。
ED761021は,昭和53年度第1次債務,東京芝浦電気にて1979(昭和54)年8月23日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されました。
ED76 1022
No.120-12
1986年3月15日
ED76 1022
鹿児島本線 門司

EF30からバトンタッチのため門司で待機中のED76単機。バルブ写真で塗色がはっきりしないとEF81かと思います。
ED761022は,昭和53年度第1次債務,東京芝浦電気にて1979(昭和54)年8月30日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されました。
No.120-38
1986年3月16日
ED76 1022+マニ
荷38レ
鹿児島本線 八代

16:43,八代に進入する荷物列車。前の晩門司で撮影したカマでした。
No.D200_090307-54
2009年3月7日
ED76 1022+コキ
鹿児島本線 千早→箱崎

多々良川橋梁を渡る1022号機のコンテナ列車。この列車は本来撮影予定には入っていなかったのですが,41レ遅れのため撮影できました。

当日追加
ED76 1023
No.D200_090307-24
2009年3月7日
ED76 1023+コキ
鹿児島本線 千早→箱崎

上の1022号機と同じく,多々良川橋梁を渡る1023号機のコンテナ列車。小倉方面へ向かう上り885系の姿も見えます。
ED761023はED76のラストナンバーとして,昭和53年度第1次債務,東京芝浦電気にて1979(昭和54)年9月6日に落成し,鹿児島機関区に新製配置されました。

当日追加

 2004年10月17日〜2005年4月24日作成
 2005年5月1日 キャプション更新
 2009年5月31日 キャプション追加,番台毎分離
 2009年6月7日 キャプション追加
 2009年6月13日 キャプション追加

■参考文献
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 14 鉄道ファン338 1989年6月号 交友社 (ED76 1001〜1010)
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 16 鉄道ファン340 1989年8月号 交友社 (ED76 1011〜1014)
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 19 鉄道ファン343 1989年11月号 交友社 (ED76 1015〜1023)


機関車番号 製造会社 発注区分名 発注名目
ED76 1001〜1006 日立製作所 昭和44年度第3次債務 鹿児島本線熊本−鹿児島間電化開業用
ED76 1007〜1010 三菱電機・三菱重工
ED76 1011〜1014 東京芝浦電気 昭和48年度民有車両 山陽・九州線寝台特急列車増発用および九州線フレートライナー列車増発用
ED76 1015〜1016 日立製作所 昭和53年度第1次債務 日豊本線南宮崎−鹿児島間電化開業用
ED76 1017〜1023 東京芝浦電気